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周南で京都の水無月が手に入る! 「和・洋菓子なかがわ」の特別な和菓子
この記事は、周南市の魅力をPRする周南市市民ライターの活動として発信しています。
京都の神社を6月に参拝すると、門前町の茶店などに書かれた「水無月あります」の張り紙が目に留まります。
京都では6月30日に夏越の祓いに合わせて、水無月をいただく風習があるのです。
夏越の祓いの茅の輪くぐりをした後には、やはり水無月が食べたい!
周南で水無月が手にはいるお店はないのか?
食いしん坊の私が見つけたのは、周南市政所の「和・洋菓子なかがわ」さんです。
「和・洋菓子なかがわ」さん
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水無月の取材をさせてもらいに「和・洋菓子なかがわ」さんへ伺いました。
お話を聞かせていただいたのは、2代目店主の奥さまです。
1960年(昭和35年) に和菓子屋として旧新南陽市(現周南市)で創業しました。
現在の2代目店主さんは洋菓子を学ばれたため、和菓子と洋菓子を並行して販売することにしたそうです。
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「お客さんがついていたし当時は和菓子職人もいましたから、和菓子と洋菓子の両方を作って販売していました。今は家族だけで経営しています」
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3代目となる息子さんは和菓子職人として修行されたため、今でも和菓子と洋菓子を同じ店舗で販売されています。
和菓子の水無月とは何?
水無月とはどのような和菓子なのかご紹介します。
材料は外郎生地と小豆
外郎生地の上に厄除けの意味もある小豆がのせられ、氷の形を表す三角形をした素朴な風味の和菓子です。
氷室にゆかりの三角形
室町時代、旧暦6月1日は「氷の節句」と呼ばれて冬の時期から氷を保管していた氷室から取り寄せた氷を食べ、暑気払いをする年中行事がありました。
当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ、臣下にも氷片が振舞われたようです。しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではありません。そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるようになりました。これが水無月です。
京都の掟
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なかがわさんにお話を伺う中で、驚きの事実を知りました。
「水無月は誰でも作れるものではないのです。京都で修行をして、その店の味を伝授してもらった人しか作ってはならないという暗黙の了解があります」
驚きました!
実は疑問に感じていたのです。
今の時代、水無月のレシピはネット上でも流通しています。
しかも水無月は、外郎生地と小豆という和菓子の基本の材料。
作ろうと思えばすぐに作れるのに、販売しているお店がみつからない!
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「作り方と味の配合は、私にも知らされていないのですよ」と奥さま。
私たちの知らない、伝統と伝承の世界があるのですね。
どこにもないものを作ろう!
水無月をお店に出されるようになったのは、3代目となる息子さんが京都から帰られたのがきっかけでした。
提案されたのは、お母様である2代目の奥さま。
「本で水無月を見て、こんな和菓子があるのだと知りました。これは山口にはないものです。どこにもないものを作りたいと思い、京都から帰ってきた息子に提案しました」
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材料はあります。
息子さんも「できる」と言われ、なかがわの水無月が発売されたのです。
なかがわさんには、周南市のふるさと納税返礼品の「しゅうなん外郎」もあります。
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「水無月の土台の外郎は、同じ外郎生地でも配合はしゅうなん外郎とは別物ですよ」
帰宅していただいた時、水無月の外郎生地からはさわやかな風味がしました。
喉をするっと通る優しい味わい!
水無月は、修行されたお店の味なのですね。
遠方から水無月を求めて来られる人も!
販売を始めて1年くらい経つと、だんだんとお客様にも浸透してきたそう。
常連のお客様だけでなく、口コミで知ったお客様。
息子さんが発信するInstagramを見て来店するお客様。
実は私も6月に水無月をいただくのを楽しみにしていたので、このInstagramをみつけて買いに走りました!
販売を開始して数年経った今、水無月を販売する時期になると遠方からもお客様が来られるそうです。
遠くは山口市から買いに来られる方も!
「やはり6月30日にはよく売れます。こちらも多めにお作りしているのですが」とのことです。
地域の人に愛されるお店
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洋菓子を作るお父様と和菓子を作る息子さんとで、作業が分かれていることでご苦労がないのかお聞きしました。
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「洋菓子に抹茶や小豆などの和菓子の材料が使えますし、和菓子に洋菓子の風味を入れて新しい味にチャレンジできるのです」
今の季節は水無月がメインですが、暑くなるとおすすめなのが「カフェオレ大福」と「もちチーズ」だそうです。
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水無月の販売期間は、5月下旬から7月上旬まで。
確実に手に入れたい方は、6月中に訪れてください!
京都の味を周南で味わえる「和・洋菓子なかがわ」さんの水無月で、暑気払いをしましょう。
【和・洋菓子なかがわの情報】
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