バレンタインデー大嫌い!チロルチョコの苦い思い出
2月になると必ず思い出すのは小4のバレンタインデー。
私もその頃は純粋で、2/14は好きな人(A君)にチョコを渡す事に頭がいっぱいであった。
クラスメイトには毎年手作りのチョコを渡しており、今年も同じく板チョコを溶かして固める作業に取り掛かっていた。
しかし、当時10歳、少し大人目線な私。
以下の点が気になる。
・衛生面上、作られたチョコの方が安全ではないか
・みんな手作りだから、買ったチョコの方が差別化を図れるのではないか
そんなことから、本命にはお腹を壊されたら困る!印象に残るものを!と思った私は、カラフルで可愛いチロルチョコの詰め合わせをA君にプレゼントした。
しかし翌日から私のあだ名は「チロルチョコ」となり、クラスの笑いものとなった。
なぜだ。
色々考えて贈ったのに…
私は冷静に、何故ダメだったのか理由を考えた。
原因① 購入品のチョコレート
99.9%が手作りチョコを贈ったのにも関わらず、私だけ購入品を渡した。そのため、皆より作る行為を「サボった」と思われた。さらに料理が出来ない奴だとみなされた。
原因② 渡したタイミング
私は1人で渡したかったのだが、友人もA君の事が好きだと言うので、その友人の家にA君を呼び、1人ずつ別々のチョコを渡していた。2人から同時に渡されるものなんて絶対比較されるではないか。頑張ったラッピングは「作る行為」と見なされず、さらに友達と渡したことで「サボった」ことが強調された結果、私は「チロルチョコ」というニックネームを付けられてしまった。
しかもその発信源はA君だ。
さらに、私が住んでいたところは田舎で、小中ほぼ同じメンバーで進級していた。そのため、この時期になるとイジられ、毎年「なんでチロルチョコ贈ったの?」と聞かれ、理由を言えば「何その理由?」と言われるのであった。
そんなこんなで今は23歳、先日、デバートのバレンタインデーフェアに足を運んだ。
大人の女性らが既製品のチョコレートを購入しており、あの時に手作りを渡していた彼女らも今は箱に詰まったチョコを渡しているのだろうかとふと思う。
そして、当時の私はやはりませていたのだ。
チロルチョコだったけれど既製品、既製品は大人の証。
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