きもち

私は、基本的に頭が利かない。
だからだろうか。謎解きの類を好きになった。
こどもの頃はよく脱出ゲームのサイトで色々遊んだものだ。

インターネットに触れたこどもというのは、
すぐにゲームの「裏技」や「隠しキャラ」なんかを探し始める。
私もその例にもれず、色んなゲームのひみつを漁っていた。

今、またこの編集画面を開いたのは、それを思い出したからだ。

私はゲームを作ったことがある。
そして、鉾立真虚人の名を借りて発表した。
技量が足りないとか、つまらないとか、作法がなってないとか。
そのジャンルのファンの方々から沢山の有難いご意見を頂いた。
難しすぎてクリアさせる気が無いというご意見を頂いたこともある。

今、この文を打ち込んでいる間に考えた言い訳がある。

何処にもヒントの無いような、わかりにくいやり方で、
面倒な手順を踏ませて、ようやく一つのピースを手に入れる。
私がそんな陳腐な仕掛けしか作れないのは、
そんな陳腐な仕掛けを解くような人間としか話せないんだろうと
諦めてしまっているからなのかもしれない。


もっとも、仕掛けを解いた人間も、話せる相手ではないのかもしれない。
仕掛けを解いた先にあるものを見て、喜ばなかった人間が居たから。
雑魚が思いあがってしまうから傷付くんだよ。全部辞めろ。

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