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サイトのページ数が少ない場合、Search Consoleのカバレッジレポートは必要ない理由

Search Console ヘルプページのインデックス カバレッジ レポートには、赤い文字と薄赤い背景で「このレポートの要否」という目立つ但し書きの説明があります。

『サイトのページ数が500未満の場合、このレポートを使用する必要はおそらくありません。代わりに「site:your_site」と入力して Google でサイトを検索するほうが簡単です。』と説明が記載されています。

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Googleがページ数の少ないサイトにはカバレッジレポートは必要ないと説明する理由

Search Consoleのカバレッジレポートは、Googleの検索クローラーがアクセスした、またはアクセスを試みたプロパティ(サイト)内の全てのURLのインデックスのステータスを表示します。

ステータスは以下の4種類に大別されてレポート表示されます。

- エラー
- 警告
- 有効
- 除外

基本的に適切に対処すれば、エラーと警告は0にすることができますが、有効に加えて除外はほぼ確実に発生します。エラーや警告と表示されていても、内容によっては問題ない・気にしなくても良い場合もあります。

ページ数の多い大規模なサイトの場合は、アクセスが集中したりなんらかの理由でサーバーエラーが発生したりする事があります。サーバーエラーは、中小規模のサイトでも発生することはありますが、大規模サイトの方が発生する確率や頻度が高いです。

サーバーエラーも散発的に発生している程度であれば、問題ない場合もありますが、頻発していて、エラーとなっているURLが多い場合は、早急な対処や問題解決が必要となります。

エラーや警告は、サイト運営者側で認識しているものであれば、特に問題ないのですが、エラーや警告となった理由が、意図しないような状態にページがなっている場合などの発見に繋がることもあります。

上記の様なカバレッジレポートの利点や特徴は中小規模のサイトであっても、意味はあるものですが、役立ち度や可能性という点では、大規模サイトと比べてレポートの重要度は低めとなります。

規模の小さいサイトであれば、冒頭で紹介したSearch Consoleのヘルプページで説明されている通り、site:コマンドを使用して検索すれば、簡単に大まかなインデックスの状況を把握することができます。個別のページのインデックスの状況などの確認は、site: コマンドやURL検査ツールを使用することでできます。

siteコマンドでルートドメインから検索をすれば、大まかなインデックス数を観点に把握することができます。その作業を定期的に行っていれば、突然、大きなインデックス数の変動が発生したりした場合の検知もできます。つまり、カバレッジレポートで得られるような情報の大まかなところは、siteコマンドであれば簡単に得られるということを意味します。

レポートを気にしすぎると弊害も発生しがちです

サイトにおける検索のカバレッジステータスを把握することは重要なことですが、気にしすぎると弊害が多くなりがちです。

過去に投稿したnoteの一部の記事をブロギングライフのサブドメインに移してインデックスや検索表示の状況をモニターしていますが、カバレッジレポートの更新は数日以上の遅延があること、カバレッジのステータスと直近のステータスは異なるところも少なからずあることを改めて認識しています。

移動したばかりのページのURL検査ツールの結果で、インデックスされていると表示されたもののサイトマップで送信していないという結果が表示されたりもしています。

この様な現象は、ある程度の経験があって、Search Consoleのレポートの使い方もある程度理解している人であれば、単にレポートの更新が遅いだけだと分かりますが、あまり運営経験がないサイト運営初心者の方の場合、「サイトマップで送信しているのになぜ???」と疑問をもったり、気になったりすることもあると思います。

インデックスされていないと余計に、色々な事が気になってしまう場合も少なくありません。

基本的には独自性が高く、ユーザーに役立つ情報をできるだけ提供する記事を作成することに時間や労力をかける方が、期待する結果を得られやすいです。

レポートを気にして頻繁に見たり、エラーや警告などについて調べたり、悩んだりすることは、時間を消費しがちです。解決しなければならないような問題がある場合は別ですが、必要以上にレポートを気にしても、生産的ではなくなりがちです。

独自性が高く、ユーザーに役立つ情報を提供しているページであれば、インデックスは問題なくされます。されない場合は、何か問題がある可能性が高いので、調べる必要があります。しかし、記事の内容に独自性が低い場合は、インデックスがされづらくなるのが通常です。

中々インデックスされない場合は、記事の内容を改善する方が、インデックスされやすくなります。冒頭でSearch Consoleヘルプの説明について紹介したように、簡易的なインデックスの確認はsiteコマンドを使用することで簡単に大まかで重要なポイントは把握できます。

サイト運営者が時間や力を注ぐべきところは、サイトの内容です。Search Consoleのカバレッジレポートの冒頭の注釈説明は、レポートに気を取られすぎてしまうことへの警笛的な意味を持っていると推測しています。

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