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心の扉を開いて:アダルトチルドレンかもしれない私の話

今回は自分でも驚くほど長くなったので、最初に「長くなっちゃったよぉ~」と書いておきますwww
6700文字超えるとは思わなかった(;^_^A


自分はアダルトチルドレン(AC)じゃないかと思います。
アダルトチルドレンと言う言葉は、芸能人の方がカミングアウトした時に初めて知ったのがだが、その当時はピンとこず、何を言っているのかわからなかった。

その後、うつ病を発症し、何度も苦しんだり、良くなったりを繰り返すうちに、根本原因って何だろうと思い、いろいろ調べていくうちに、精神疾患の種類の多さに気が付いた。
その根本原因は、いろいろなことがあるのだが、その中の一つにアダルトチルドレンがあった。

直訳すれば「大人子供」
なんのこっちゃわからなかったけど、とにかく自分にも当てはまりそうなので、気になって調べてみた。


アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは医学的な診断名ではありませんが、以下のような定義が一般的になっています。

アダルトチルドレン(AC)とは、子どもの頃に親や養育者など家族から受けたトラウマによって、大人になってからも自身が生きづらさを感じながら生活している人のことです。
アダルトチルドレンは医学的な診断名ではありません。元々は、アルコール依存症の親のもとで育てられた子ども「Adult Children of Alcoholics(ACoA)」という意味で使われていた言葉です。
次第にその解釈は広義的になり、現在では肉体的・精神的虐待や過干渉など、様々な家庭環境、問題を持つ親の元で育ち、トラウマや問題を抱えたまま大人になった人のことをアダルトチルドレンと呼ぶようになりました。

TerapiさんのHPより
https://terapi.jp/column/characteristics-of-adult-children/

要するに親の顔色を窺うように過ごしてきた子供が、そのトラウマのために、大人になってい生きにくさを感じている人が該当するようです。

ACの中でも型が定義されているようで、私は今まで4つかと思っていたのですが、6つの説もアリ、なかなか複雑なようです。

  • ヒーロー(英雄)

勉強やスポーツで良い成績や評価をもらうことを第一としています。しっかり者、頑張り屋さんというように見られることがありますが、そうした努力は自身のためではなく親の期待に応えるために、もしくは家族の雰囲気を悪くしないための防衛的で、後ろ向きな意味合いがあります。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren
  • スケープゴート(生贄)

ヒーローとは全く反対に、問題行動を起こしたり、過剰に低い成績を取ったりして、家族の中で悪者や問題児の立場を引き受けます。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren
  • いない子(ロストワン)

家族の中での存在を消し、いない子どもとして、生まれてこなかった子どもとして家族との関係を断ち、ひっそりと気配を感じさせずに生きていこうとします。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren
  • 世話役(ケアテイカー)

献身的に家族の世話をし、愚痴を聞き、支えることを過剰なまでに行います。それは自己犠牲的であり、自虐的でもあります。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren
  • ピエロ

家族の暗い雰囲気を回避するために、おどけたり、おちゃらけたり、冗談を言ったり、面白いことを言って笑わせたりして明るい雰囲気を作ろうとします。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren
  • イネイブラー

イネイブラーはケアテイカーとやや似ています。ケアテイカーと同じように、自己犠牲的で、献身的に尽くします。
イネイブラーでは献身的に尽くしますが、その尽くし方が相手のためにならない尽くし方をします。例えば、アルコール依存症の人にために、アルコールをせっせと用意するなどです。相手の依存を助長するような尽くし方をするため、相手がさらにダメになっていきます。

(株)心理オフィスK アダルトチルドレンの6つのタイプとチェックリストより
https://s-office-k.com/personal/column/symptoms-of-illness/psychology/six-type-adultchildren

原因については、虐待、親の影響、その子の性格等々があげられますが、オイラの場合は親の影響+教師や近所の保護者の目、と言うのもあった気がします。

そのあたりのことをひも解いていきます。

アダルトチルドレン・・・うつライフの場合

オイラの場合は、ヒーロー(英雄)が当てはまります。
姉がいるのですが、姉はスケープゴート(生贄)が当てはまります。
スケープゴートの役割を担っていた姉と比較され、オイラには親からヒーローの扱いを受けるようになっていました。
恐らく最初からそうだったわけではなく、外的要因、つまり親の影響だったのかなと・・・恐らくは母親のヒステリックな性格のせいで、気を使うようになったのだと。

当時の両親の教育観は、「言うことを聞く子が良い子、言うことを聞かない子が悪い子」という、古い固定概念での子育てでした。

その中で、オイラは気が小さい性格だったため、単におとなしくて聞き分けが良かっただけで、良い子と評価されていました。
姉は明るく活発な反面、自分と言うものを小さいころから持っていたので、良い言い方をすれば芯が強い、悪いい方をすれば聞き分けが無い子でした。

結局「いうことを聞く子が良い子」という評価軸で育てられ、その評価軸を子供に言ったりする親の子育てのせいで、アダルトチルドレンになったのではないか?と自己評価しています。

どうやってヒーローになったのか?

「なった」というより「仕立て上げられた」がふさわしいのかもしれません。
姉が親にとっては「言うことを聞かない」子だったので、弟は男の子なのでさらに言うことを聞かないのだろう、という「先入観」から、かなり厳しくしたような話を聞いたことがありました。
その影響なのか、物心つく頃からきつく叩かれて育ちました。
ただ、姉はかなり言うことを聞かないというか「生まれた時から反抗期」のような子だったので、すごく親から叩かれていた記憶が・・・。
下手すれば折檻になるのでは?と今でも思っています。

その光景がトラウマ?になっているのか・・・自分の気持ちをちょっとでも表現したら殺されるんじゃないか?と思うほどでした。
その光景の描写は控えますが、50年以上経った今でも鮮明に覚えているほど。

そういう事が日常茶飯事だったので、すっかり親に怯えて育ちました。
オイラは姉とは真逆で大人しく、気が弱く、口で言われるだけで泣いてしまう子・・・それはきっと、姉に対する親の対応がトラウマになったせいだったのかもしれません。

オイラは言うことは簡単に聞くので、親からしたらとてもいい子だったんでしょう。
姉がこっぴどく怒られたことを見ていたので、絶対に二の轍を踏まない子だったから、余計に「この子は出来が良い子」と特に母親は思ったようです。
(単にビビッて何もできなかっただけじゃんwww)

その想いから「この子はお姉ちゃんと違って本当にいい子」と近所へ吹聴するところもありました。

そのせいで、近所の人もオイラを見る目が「できる子」と言う目で見るようになり、小さいころから背が高かったので、見た目にも目立つため、注目されていて、四六時中周りの目を気にするようになりました。

「出来が良くなければいけない」、「ケンカしてはいけない」、「みんなの模範にならなきゃいけない」ということが自分の使命となっていて、子供らしい子供ではないので、同級生から距離を取られる一方でした。
友達と悪ふざけができない立場なので、友達の誘いや友達が悪ふざけしそうになると断ったり、その場を離れてしまったりしました。

こんな子供が仲間に入れるはずが無いですよね・・・

反抗期が無い子

小学校の高学年になると、親や教師の言うことを聞けば、自分は守られるのが判っていました。ある意味、依怙贔屓される子でしたが、その代償として仲のいい友達はいませんでした。
誰からも模範となり、成績でも、学校生活でも、学校から離れても、だれもが一目置くような存在じゃなければ、自分の存在価値は無いとまで思っていました。
つまり、友達と楽しむより、周りの大人に良いように見られよう、怒られないように、ちゃんとしたことだけをしようとする子でした。
こうやって反抗期らしい反抗期はありません。

こどもっぽくねぇ!!!

当時の学校教育も、怖い教師は暴力で制圧することが多く、体罰問題が問題化していない頃でした。
それが当たり前みたいな風潮があって、厳しい教師がいるのは良い証拠、などと思っていたところもありました。
中学校が荒れているなどとなると、体育の怖い教師が異動になって制圧するようなそんな感じでした。

当然、その当時は反抗する生徒も多く、荒れる生徒もいました。
押さえつけたら、同じだけ反発するだけなのですが、オイラはそれが理解できないほど、大人の言うことに従順でいました。(犬かお前は?www

「黙っていればあんなに怒られる事は無いのに、なんで反抗するんだろう?」と思ったのを覚えています。

オイラみたいな反骨心、反発心と言う牙の抜かれ方をしてしまうと、社会に出た時の生きづらさの一因になっています。

進路も周りや世間体

進路も周りや世間体を気にしてしまい、自分が心から学びたい、やりたいって事を優先させる事は無ありませんでした。
それは病的ともいえるほどに気にしていました。
こうなってくると、自分の本心などが判りません。
どうでもいい、どっちでもいいと、自分の責任で決断する事を極端に避けるようになります。

きっと、自分で決断しても、親の気持ちが反映されていないと、猛反対にあい、無駄だに終わると無意識に思っていたのかもしれません。
重要な選択であっても、自分の意思や自分の感情の開放度は0%になっていました。

高校受験の時は、親は文武両道を謳っており、幸いその通りに部活も勉強も人並みよりちょっと上にランクされていたけど、高校に行ってからは全然勉強するような心の余裕はなく・・・
付属の普通科の進学校なのに、大学には行けず・・・

謝恩会に出席した母親が、帰ってくるなり父母から嫌みを言われたらしく、悔しいと言って泣きました。それを見て父親が「母親を泣かせるようなことをするな」と言ったのを覚えています。

泣きたいのはこっちだよと思ったのですが、自責の念が凄かったのも覚えています。
結局、「これからの時代、男は大学に行かないと」と言う親の願いもアリ、1浪して大学に行くので、行かせてくれたのはありがたいと思うものの、今から考えると「親の世間体のため?」に大学に行けと言われていたところもありました。

懲罰が好きな親

特に母親がそうだったのですが、本当に罰則が好きな親です。

確かに自分の気に入らない行動をしたら、イラっとするだろうし、怒るだろうとは思うものの、「親」の有利な立場を利用して「懲罰」を与えるのはどうなんだろう?それこそ毒親じゃないのか?と思うのです。

例えば、姉が離婚して甥っ子と出戻ってきました。
実家は団地で、新しく建て替えがあったものの、広くはない間取りに住んでいました。
そこに2人転がり込んできました。今から30年前の事・・・
その当時から、女手一つで子供を育てるなぞ大変です。
ましてや一度退職して専業主婦になったので、今ほど女性の待遇を見直そうという動きもなく、再就職先も見つけにくい世の中でした。

その環境で、母親は自分の生活リズムが崩れるという理由で、姉と甥っ子を「勝手に離婚したんだから」と、追い出してしまいました。

オイラが娘を授かって思うのは・・・家族ってお互いにフォローしあうものではないのかな?と。
親は子供を応援し、応援してもらったことの恩返しが親孝行ではないか?と思うのです。
そういった応援やフォローは一切なく、自分が気に入らないから罰則を与えるような親では、介護もしたくないのは当然ですよね。

まぁ、姉の素行もここでは書きませんが、「大問題あり」だったので味方にはなれないのですが・・・

そういった形で、理想の息子になれなかったオイラにも、懲罰は向けられてきました。

親はその懲罰の効果などは理解していたのか?
単に自分のストレス発散だったのなら、なぜ子供を産んだのか?
「育ててもらった恩があるから」と言うだけでは、あまりにもひどいのではないだろうかと思うのです。

人が怖い原因

単に暴力で制圧されてきた教育を受けたためなのか、極端に人が怖い。
確かに中学の時の顧問も、暴力を使っていましたが、僕は好きな先生でした。

一番の原因は親であり、高校の時の体罰顧問だったと思います。
人が怖いというのはオイラの場合は「怒っている人」が怖いのです。
それは無条件に恐怖し、命取られる以上の恐怖でした。
命取られる方が楽と思うくらいの恐怖を感じます。

これはなぜなのか?

恐怖で統治された家庭や、人間形成で大切な時期に暴力の恐怖によってコントロールされたオイラは、相手が怒気を含んでいるだけで、反射的に自分が悪いと評価します。
相手が勘違いや思い違い、はては八つ当たりや、言いがかりであっても同様です。
無条件に自分が悪くて、謝罪したくなるような状態です。

そんなメンタルなので、自分が正しくても、「自分が間違っていない」と主張することができません。

反抗期があれば、自己主張する反抗心、反発心もあったと思います。
ですが、反抗心、反発心を完全に恐怖で制圧されていたので、それが可能な精神力がありません。
自分が絶対正しいと確信が持てる状況でもです。

反抗、反発するより、相手の怒気がすぎるまで、自己犠牲によって相手の満足いくようにした方が、自分も平和にいられる。

これが小さい頃からこびり付いてしまうと、なかなか取れなくなります。

自己犠牲がやめられないのは、こういった深層心理があって、根っこが深いから、自分でも改善しようにも時間がかかるためです。

だからこそ逃げていい

だからこそ逃げていい。
逃げなきゃまた自己犠牲に傾くし、その自己犠牲は自分のためにならないから。
なおかつ、それを克服する時間が足らないから。

逃げていいというセリフは最近色々な書籍でも目にします。
その度に救われたような気がします。

自己犠牲を小さいころからしてきたアダルトチルドレンのオイラは、戦うスキルはありません。また、耐えなきゃいけないと思っています。
一方、感情の開放度が自由な人は、その分戦いの回数は多いはずです。
太刀打ちできるはずがありません。

自分が有利な言い訳や何かを思いつくだろうし、そのスキルはオイラの比ではありません。
だったら、戦わない方が良いに決まっています。

したがって、本当はメンタル病む前に逃げる方が良いはずなんです。

ただし、そのメンタル病む前に間に合わないことが多いので、戦わずして自分のメンタルに良い環境を探し続けるしかないのかもしれません。

そんなのあるわけないし、どこへ行っても一緒と言うかもしれませんが、だからと言って、「普通の環境」が普通に耐えられないんです。

自分で探して手に入れていくのか、自分で環境を整備するのか、どうなるのかはわかりませんが・・・

諦めたらそこで試合終了だから・・・

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