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コイントスって平等じゃないんだよなあ(2022/3/8)

この春休み、量子コンピュータとは何かについて書かれている本を読んだ。量子の世界とは、原子レベル的なミクロな世界であり、そこではニュートン力学のような古典物理によって説明できないことが多々あるという。そのうち一つに、ある量子の状態は観測されるまでは決定されていない、ということだ。マクロな世界で生きている自分にこれを理解するには少々時間を要したが、なんとなくわかってきた。それを強調するための例として、古典物理学による説明が書いてあった。古典物理の考え方は、初期条件を取得しある関数に入力することであらゆる未来の時間における状態を決定してしまうというものだ。これは量子の世界とは大きく異なっているのがわかるだろう。そこで思った。

この世界にランダムなんてないのでは?

一見、ランダムに見えるものは初期条件が決まった瞬間に決まっているのではないか。ランダムというものの例としてコイントスが挙げられる。一般的には、スポーツなどの先攻後攻を決めるなどに使われており、公正で平等な方法であると認識されている。しかし古典物理学的考え方でいくと、審判が親指でコインを弾いた瞬間にどちらかが先攻なのかが決まっているということだ。つまり、弾く強さ、弾く向き、空気抵抗、などを考慮に入れて計算すれば審判の思惑通りに結果が出てしまう。これは平等ではない。しかし、その計算は状況的に不可能に近いだろうという無意識的な考慮から、コイントスは平等な方法として扱われている。

そう考えると、生まれた瞬間に人生決まってるんじゃないかとも思える。その関数は恐ろしく煩雑で、かつ、初期条件も膨大な数だろうが。でも、脳内のシナプスでの粒子による化学反応によって思考がなされるわけで、それは外部からの刺激に対する反応なわけで、その外部の刺激も何らかの物理法則に則ってなされる訳で、、、絶対に不可能に限りなく近いだろうけど未来を予測することは完全には不可能でないという事実にロマンを感じてしまうなあ。

まあ今日はこんな感じで、ちょっと面白いけど、当たり前のような思考をしてました。おやすみなさい。午前1時10分就寝。

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