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趣味は語学

暇さえあれば外国語の勉強をしている。

Free Wi-Fiで電子書籍をダウンロードするために近所のカフェに来て、無意識に台湾華語、ロシア語、英語の単語帳を作っていた自分に気づき、これを書いている。

世の中には暇潰しにスマートフォンでゲームをしたり、漫画を読んだり、SNSで知人や有名人の動向をチェックしたり、動画サイトでアイドルやサッカーやニュースやお笑いや動物の癒し動画を観る人が多いのは理解している。しかし、そのような世の中一般の余暇の過ごし方が肌に合わないと感じながら生きて30年超。私は暇さえあれば言語学習をしている。

時間というものに関して貧乏性だから、自己投資のために有効活用しないと気が済まない、というのもある。生きている時間の限り、努力して、強くなり続けなければ精神が安定しない体質なのである。語学は筋トレ以上に時間を裏切らない。時間を注げば注いだ分だけ、確実にその言語の習得が近づく。数百時間から数千時間をかければ、一つの言語は習得できるとされている。

Google翻訳やDeepLのような優秀な翻訳AIが存在する時代、言語習得により己に付加される価値がどの程度のものになっていくのかは、正直読めない。それでも、新たな言語を習得することで、話せる相手が増え、異なる文化圏の人々への理解が深まる、というのは日々経験する。英語圏の人間の考え方は、英語を使えるようになってみないとわからない。中国人の考え方は、中国語を使えるようになってみないとわからない。ほんの入り口程度の学習であっても、ネイティブと話してみると、すぐに直感でわかる。日本人のものの考え方は、日本語の使い手にしかわからないのである。

そんなわけで、多言語で診察し、多様な文化圏を理解できる精神科医になるために、若いうちからコツコツと知識を蓄積するようにしている。実際の診療でも外国人の患者を診る際には覚えた言葉を試し、経験を蓄積するようにしている。5年後、10年後、20年後には、今より各国語での会話が上手になり、相手を理解できる場面は増えるだろう。

80歳のジャレド・ダイアモンドは13ヶ国語話せると言っていたから、人間頑張ればそれくらいはいけると考えている。ゴルゴ13は9ヶ国語が話せるとされている(話数により異なるが)。というわけで、日本語、英語、スペイン語、中国語、ロシア語あたりをまずは頑張ろうと思っている。ゆくゆくはドイツ語、フランス語、アラビア語も加えたいと思っている。習得のために、人生の残り時間が足りるのかを心配したりしている。気持ちに余裕のないライフスタイルなのである。

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