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仕事に悩める全日本人必読!!人気ポッドキャストが単行本に!『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』 2021年6月28日より全国書店で発売!

仕事に悩める全日本人必読!!

コクヨワークスタイル研究所と黒鳥社のコラボユニット「コクヨ野外学習センター」が贈る人気ポッドキャスト〈働くことの人類学〉が単行本に!

わたしたちの常識とはまったく異なる異世界の「働きかた」を紹介し、瞬く間にカルト的人気を集めた、抱腹絶倒のポッドキャスト〈働くことの人類学〉の全6話+タウンホールミーティングの内容に、番組ホストの松村圭一郎さんと柴崎友香さんの特別対談やブックガイドなど充実の新コンテンツを加えた【活字版】を、6月28日(月)より全国の書店及びECサイトで発売します!

もっと自由で人間らしい「働く」を、貝殻の貨幣を使う人びと、狩猟採集民、牧畜民、アフリカの零細商人、アジアの流浪の民、そしてロボット(!)に学ぶ。文化人類学者による目からウロコな「仕事」論。

わたしたちの偏狭な〈仕事観・経済観・人生観〉を鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐす、笑いと勇気の対話集は仕事に悩める全日本人必読の内容です!ぜひ手にとってご一読ください!

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『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』
松村圭一郎 + コクヨ野外学習センター 編
出演:柴崎友香/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教
AD・デザイン:藤田裕美
画:安藤智
制作統括:若林恵(黒鳥社)
定価:2200円(本体2000円+税10%) B5変型/302頁
ISBN978-4-9911260-6-2
発行:黒鳥社 販売代行:トランスビュー

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【目次】

【巻頭対談】ありえたかもしれない世界について
柴崎友香 + 松村圭一郎

【第1部】働くことの人類学
聞き手=松村圭一郎・若林恵

第1話 深田淳太郎・貝殻の貨幣〈タブ〉の謎 
第2話 丸山淳子・ひとつのことをするやつら
第3話 佐川徹・胃にあるものをすべて
第4話 小川さやか・ずる賢さは価値である 
第5話 中川理・逃げろ、自由であるために
第6話 久保明教・小アジのムニエルとの遭遇

【第2部】働くこと・生きること
深田淳太郎 × 丸山淳子 × 小川さやか × 中川理
ホスト=松村圭一郎  進行=山下正太郎・若林恵

【論考】戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード
編集・執筆=山下正太郎・原田圭・若林恵

【ブックガイド】働くことの図書目録
仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド
松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター

【あとがき】これは「発信」ではない 
山下正太郎

本文より

いまここにはいない「死者」や「これから生まれてくる人」に対する想像力みたいなものが、いまの社会はすっぽり抜け落ちたまま組み立てられていて、しかもその直接的な関係だけが正当なものとして幅をきかせている状況には、違和感を覚えます。人間ってそもそもそんな自分だけで生きていける存在ではないので(【巻頭対談】ありえたかもしれない世界について・松村圭一郎 )
同じ枠組みのなかで差異を感じてしまうのは、松村さんがおっしゃる人類学的な意味での違いとは別のものですよね(中略)同じ枠組みでの同調圧力とか、他の人と比べてしまうこと自体を、「違う物差し」で測ってみるというか、「枠」ってそもそもなんだっけ?みたいなところから問い直すと、全く別のものとして感じられることなのかもしれません(【巻頭対談】ありえたかもしれない世界について・柴崎友香 )
私たちの社会では、仕事は「公」で、家のことは「私」、つまりプライベートな領域とされているように思います。ところがトーライ社会の人たちにおいては、その「公」と「私」が、私たちとは逆になっている感じがあるんですね。つまり、お葬式に行くとか、子どもの世話をしたり、親族を助けてあげたりするようなことは、「私」ではなくて「公」であるとみなされている感じがあるんです(第1話 貝殻の貨幣〈タブ〉の謎・深田淳太郎)
ブッシュマンは新しく開発計画を進める役人のことを陰で悪口みたいな感じで「ひとつのことをしろ」と呼んでいるんです(中略)彼らは「ひとつのことだけをしろ」と言われるのはものすごく抵抗があるみたいですね。賃金労働をやれとか、家畜を飼えとか言われることそれ自体に抵抗があるんじゃなくて、「ひとつのことだけをやれ」みたいなのはなんか変だよね、それってなんだろうね、みたいな(第2話 ひとつのことをするやつら・丸山淳子)
(牧畜民が)他人とコミュニケーションをする際には、「胃が違う」という感覚が一番根底にあると思います。生まれたときからそれぞれが違う胃をもっていて、性格も感情も異なる。もちろん違いがありながらも、共同で物事を進めていくことや助け合いが行われるわけですけれども、そのときには必ず交渉が必要です(第3話 胃にあるものをすべて・佐川徹)
「日本はよほど安定しているからひとつの仕事だけで大丈夫なんだろう」という認識はもっていると思いますが、彼ら(タンザニア商人)からすると、そんな生き方のほうがよほど不安定に見えるかもしれませんね(第4話 ずる賢さは価値である・小川さやか)
モンの人たちだけでなく、南フランスの農民一般にとって、市場というものは基本的にすごくいいものなんです。「市場は小さな者たちの自由を保障してくれる制度である」「だから守らないといけない」と彼らは言います。それに対して独占は悪いものと考えられています(中略)私たちは、市場万能主義イコール資本主義のように思ってしまいがちですけれども、彼らの頭のなかでは市場と資本主義のあいだには、かなりきっちりと線が引かれていて、市場は私たちのもの、資本主義は彼らのもの、と明確に分けています(第5話 逃げろ、自由であるために・中川理)
「仕事のような遊び」とはどういうことかというと、そのやり方、具体的には使っているアプリが仕事でもプライベートでも大体似たようなものだということです。プライベートで動画をつくったり、投稿したり、YouTubeをするのも仕事と同じようにできちゃう(第6話 小アジのムニエルとの遭遇・久保明教)

コクヨ野外学習センターとは?

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コクヨ野外学習センター(KOKUYO Centre for Field Research)はコクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディアです。各プラットフォームで、〈働くことの人類学〉〈新・雑貨論〉、〈耳の人類学〉3つのポッドキャスト番組を配信中!

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