先天性緑内障という病気の診断と治療、そして私の思うこと

こんにちは、小林直美といいます。

私は先天性緑内障という病気で、今はロービジョン(弱視)です。病気そのものは生まれつきですが、病気がわかったのは11歳のとき。 それから何度も手術治療を行いましたが、20歳の頃から見えにくい状態となりました。

「緑内障」という病名は、最近テレビなどでもよく耳にするかもしれません。一般的には眼圧が高くなって、視神経に影響を与えることによって主に視野に障害が出てくる病気です(眼圧が上がらないタイプもあるようなので、定期的な視野検査が推奨されています)。

私は生まれつきこの病気を持っており、小さい頃は特に何の症状もなかったため、誰も気づきませんでした。

小学校5年生の冬、学校での視力検査の結果が前回よりも大きく低下していたため、眼科を受診するように言われました。

眼科で視力検査、眼圧検査を行うと、眼圧がものすごく高かったため、すぐに視野検査を行いました。正常な眼圧は10~20mmHgと言われていますが、初診時の私の眼圧は、左右とも50mmHg前後ありました。

視野検査の結果、既に左目の下半分の視野が欠損していました。それは、実は私自身は自覚していたような記憶です。でも逆に、左目が正常に見えている記憶がなかったので、私はそういうものだと思っていました。

日常は両目で見ているので、正常な右目が視野を補完するために全く気になっていませんでした。
高眼圧と視野欠損。これで緑内障と診断されました。

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