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英国のものづくりの精神が受け継がれる"Workshop"の話

 こんにちは!僕は普段キュービッツのロンドンにあるワークショップでFrame Makerとしてビスポークの眼鏡フレームを作る傍ら、イーストロンドンのPowellロードに面するワークショップではLawrence Jenkinの元で彼の仕事を手伝いながらフレーム作りとデザインを学んでいます。

Powell Rdにあるワークショップのオーナーの
Brianと僕の師匠のLowrence Jenkin

イギリスのアイウェア界のレジェンドLawrence Jenkinについては以前のこちらのブログをご覧ください。

前回の記事で紹介したようにロンドンに最盛期には100以上あった眼鏡フレームの“ファクトリー”はほぼ全て閉鎖したものの、現在では個人で活動している数人のFrame makerが自分達の“ワークショップ“で活動しています。

僕が普段通うPowellロードにあるワークショップもその一つで、ローレンスとこのワークショップのオーナー計3人で活動しています。このワークショップは古くから伝わる機械と多くの手作業によってイギリスの伝統的なフレーム作りが継承されています。

Lawrenceと僕が活動するPowellロードにあるワークショップ内

という話はここまでで今回は僕がデザインしたPowellをご紹介します。

フロントのシェイプはイギリスが発祥と言われ古くから愛されるPantoと呼ばれるスタイルです。機械だけでは表現できない手作業で仕上げたラウンドエッジと、立体的なブリッジシェイプからセルフレームの魅力を感じていただけるのではないでしょうか。

テンプルエンドは以前の記事で紹介したLODESと同様にロンドンの蚤市で見かけたアンティークのシルバー製バターナイフから着想を得ました。着用感を考えてデザインしたストレートタイプですが、特に女性の方などはオーダー時に長さを調整してノーマルタイプでも着用可能ですのでお気軽にご相談ください。

こちらのフレームが気になる方は5月19日よりブリンクベースで開催するCUBITTSのポップアップストア限定でビスポークオーダーすることができますので是非お立ち寄りください。オーダーいただきましたフレームは僕たちFrame makerがロンドンの工房で一本一本丁寧に製作いたします。

そして5月27、28日は僕とCUBITTSの創業者Tom Broughtonが店頭でお待ちしています。眼鏡のことは勿論、イギリスやロンドンのことなど皆様と直接お話しできるこの機会を、心より楽しみにしています。

Text: Keito Arai
2021年にBlincを退社。現在ロンドンでアイウェアブランドCUBITTSにFrame makerとして勤務しながら、デザイナーLawrence Jenkinの元でフレームデザインと製作を学ぶ。