過食セラピー②
※NLPというNeuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称で、別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる最新の心理学を使って過食で悩む方々のサポートになるものを書けないかとずっと考えていました。
試験的に行いますので、その点ご承知おき頂きお読みいただければと思います。
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第2話
こんな経験はありませんか? ひどい歯痛に何週間も悩まされていたのが、思い切って「歯医者に行こう」と決めた途端、痛みが消えてしまう。
問題の解決策が見つかったとわかった瞬間に、肉体的・精神的な苦しみがなくなる。
痛みとはそんなものです。
そして、問題が深刻であればあるほど、また長い間悩めば悩むほど、もう解決できないと確信していればいるほど、解決策を見つけた時の喜びは大きくなります。
「でも過食症のような複雑で長期にわたる問題に、そんなに手っ取り早くて簡単な解決策があるわけないだろう」
そう思う人は、自分が牢獄で囚われの身になっていると想像してみてください。
牢獄の扉には数字合わせのダイヤル錠がかかっています。
何万もの数字の組み合わせを試しても、錠は開かないかもしれません。
そこで私がこれから、その組み合わせを教えてさしあげます。
「でも過食の問題の解決策をそんなに簡単に教えられるはずがないでしょう?」
いいえ、食欲の問題は簡単に解決できます。
そして本書こそがその錠を開ける鍵なのです。
先ほど、このメソッドはすぐ効くといいました。
これはもちろん、「メソッドの内容をすべて完全に理解でき、実際に実践し始めた時点からすぐに」という意味です。
本書の場合は自分のスケジュールに合わせて読めるという利点があります。
美味しく食べて過食をやめられる・・・それなのに私の本を読もうとしない人、または途中で読むのをやめてしまう人がいるのはなぜでしょう?
理由はいろいろあります。
しかし、本書を読みさえすれば食欲の問題は確実に解決できます。
ですから、みなさんには必ず本書を最後まで読んでいただきたいのです。
それから、本書の内容をきちんと理解できるよう、本書を読むのは過食をしている時以外にお願いします。
成功するかどうかは運の問題ではありません。
私のメソッドに従えば、必ず食欲の問題は解決できます。
もっとも、それは本書を読むうえでのルールにすべて従えば、の話です。
本書の内容にすべて従った人には、食欲コントロールの問題の解決はいとも簡単だとわかるはずです。
実際、ほとんどの人が我慢することなく過食をやめているのです。
「本当なの? そのルールというのはどうせ、『二度と過食をしないと厳粛に誓って、それを努力して守り、ちょっとくらい太ったとしても気にせず食べなさい』ってな具合なんじゃないの?」
そんなルールに簡単に従うことができれば、もちろん食欲の問題は即解決するでしょう。
しかし、そんなふうに過食を我慢してハッピーな気分になれるとは思えませんし、そんな単純に成功率九十パーセントのメソッドが成り立つはずもありません。
「ははぁ、じゃあそのルールっていうのはとても複雑で、もし失敗したら本の内容を理解する知性を持ち合わせてなかったと、私の責任にするんでしょうね?」
いいえ。
この本を読む力のある人で実践できる人であれば誰でも克服できます。
ルールに従うだけでいいのです。
私の出すルールの一つ一つが、数字合わせのダイヤル錠を聞けるための番号だと考えてください。
番号を一つ間違えたり抜かしたりすれば、錠は開きません。
では、ここでそのルールをお教えしましょう。
ルールその1
すべてのルールに従うこと。
決して難しいものではないので、ご安心を。
本書に出てくるルールはたった七つ。
それも、この章ですべてのルールをお教えします。
ルールその2 ページをとばして読まないこと。
つまり、必ず前から順番に読んでいくこと。
推理小説を読む時のように読み進めてください。
過食症克服とはそもそも推理小説のようなもの。
人類史上最大の謎である「食欲」の問題を解決していくのですから。
世界中の人々全員が過食しているわけではないにしろ、多くの人が世間の言うことに編されています。
教養のある人も食欲という詐欺師にはころっと騙されてしまうのです。
しかし騙されたことにいったん気づけば、どんな人でも二度と同じ手に乗ることはないでしょう。
ただし、本書には推理小説と異なる点が一つあります。
それはストーリーの結末を読者自身が決められるということ。
何らかの理由で悲しい結末を自ら選ぶ人もいるかもしれません。
しかしほとんどの人が本書を人生最大のハッピーエンドで終えるためのスタート地点とすることでしょう。
ハッピーエンドを望むなら、ルールに従うだけでいいのです。
ルールその3 未来の綺麗な自分を想像して、わくわくした気分で始めよう。
もしあなたが、「食欲の問題に治療法はない。簡単な治療法など絶対ない」と信じているとしたら、わくわくした気分になれと言われでも難しいでしょう。
これは鶏と卵の問題に似ています。
わくわくした気分になれないから過食の問題は解決しないし、過食の問題が解決しないからわくわくした気分にもなれないのです。
時間をちょっと早送りして、本書を読み終わった時の喜びを少しでも味わってもらうことができたらよいのですが……。
ルールその4 ポジティブに考えよう。
暗い気持ちはすべて拭い去りましょう。
惨めに感じる必要は全くないのです。
あなたは素晴らしいことを手に入れようとしています。
誰もが不可能だと信じていたことをしようとしている、つまり過食の問題を永久に克服しようとしているのです。
本書を読み進める旅路を「心躍る挑戦」だと考えてください。
家族や恋人、友人たちと楽しく食事ができる未来を想像してみてください。
ルールその5 本書を読み終えるまで過食を控えたりやめたりしないこと。
本書のよいところは、読み終えるまで自由に過食し放題というところです。
これは変なメソッドだと思われるかもしれませんね。
しかし、すべては最後に明らかになります。
ただし、例外があります。
すでに過食をやめたけれども、それをきっちり定着させるためにこの本を読んでいる人、または一日中過食しなければいられないほど重症の人でこの二十四時間以上過食をせずに過ごせた人は、このルールがあるからといって過食を再スタートしないほうがよいでしょう。
ルールその6 過食している時は本書を読まないこと。
そして、最後のルールですが、これが一番難しいかもしれません。
ルールその7 心を開いて!!
つづく
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