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England

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主に英王室周辺のこと。
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記事一覧

備忘録*『我がアメリカのいとこ』⑤カトリック陰謀事件&排斥危機とスペインの黒い伝…

1863年11月9日、ジョン・T・フォードは、ワシントンD.C.に1,500席のフォード劇場をオープンし…

備忘録『マクベス』と1605.11.5火薬陰謀事件

前回の記事で、シェイクスピアの悲劇『マクベス』(1606年ごろの作)が、1605年の火薬陰謀事件…

備忘録*16世紀イギリスの宗教改革と禁じられた聖書

リンカーン大統領の暗殺に関係している事柄について掘っているところですが、今回の記事はまっ…

18世紀*ロンドン市長ジョン・ウィルクス(フリーメイソン)の半生とブース家

17世紀のイギリスの政治家ジョン・ウィルクス(John Wilkes FRS)は、ウィスキー醸造業の父イ…

備忘録*きつねの紋章のトッド家の歴史

スコットランドを起源とするトッド姓は、主に北イングランドとスコットランドに見られます。 …

備忘録*イングランド・スコットランドの王政復古(1660)と名誉革命(1688)

日本で「島原の乱」(1637年)が起きた頃、スコットランドでは「スコットランド内戦」と「主教…

死ぬことを忘れるな*ハンス・ホルバイン・ヤンガーの絵に見る象徴

ハンス・ホルバイン・ヤンガー(Hans Holbein (der Jüngere), 1497年/1498年 - 1543年)は、南ドイツのアウクスブルクに生まれ、イングランドで活動しました。 前回の記事では、宗教改革が若いホルバインにどのような影響を与えたかを書きましたが、今回の記事では絵に現れた象徴を見ていきます。 メメント・モリ(死ぬことを忘れるな) ハンス・ホルバインは、『死の舞踏』の木版画でも知られています。 死の舞踏(ダンセ・マカーブル)は、死の普遍性を描いた

チューダー朝の歴史のカメラマン*画家ハンス・ホルバイン・ヤンガー

忘れないうちに・・・と思い立ち、下の記事に書いた『大使たち』の絵の作者について書いておき…

火薬陰謀事件(1605年11月5日ジェームズ1世の暗殺未遂)とアランデル家

17世紀のイングランド王ジェームズ1世は、欽定訳聖書を作ったことでよく知られています。 また…

13世紀*エドワード1世のスコットランド征服とジャック・ド・サン・ジョルジュの城

我ながらいつ終わるのだろう?と思うボルチモア男爵シリーズ(笑)のスコットランド・ステュワ…

15世紀フランス*ルーアン大聖堂*百年戦争とジャンヌ・ダルク

暗殺未遂事件で騒がしい今日このごろ。 以前の記事で、フランスでは2018年頃から教会の火事が…

百年戦争より前の百年戦争(プランタジネットVSカペー)

12世紀に始まったイングランド・プランタジネット朝の開祖であるヘンリー2世(在位:1154年 - …

2024年8月初め*英国の騒乱*大量移民問題

8月の星の動きを書いていたら、長くなってしまったので分けました。 今日4日は新月ですが、詳…

スコットランド・リンリスゴー宮殿とステュワート朝の始まり

子どもの頃の夢は「考古学者になりたい」でした。 女の子らしく「ケーキ屋さん」とか「お花屋さん」とか一度も思ったことがないんです(苦笑) そういう私なので、歴史をほじくり返す毎日も楽しさしかありません(笑) Xで見かけた翼を持った鹿の像が苔むしているけれど、とても素敵で忘れがたく、調べてみるとスコットランドのリンリスゴー宮殿の噴水の像でした。 リンリスゴー(Linlithgow)は、古ウェールズ語で「湿ったくぼみの湖」を意味するlynn llaith cauに由来しているそ