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気になる君を気にしてる

「君を気にしてる」
「え?」
「君が無意識で気になってて、意識して君を気にしてる」

志賀が昨日思いついた物語の冒頭の台詞。こんな言い回しだと極めて『恋愛的』に聞こえるけれど、そうではなくて。いや、物語の中の子達は恐らくそういうルートで進むと思うけど、君と僕の関係ではそうじゃない。ね、この台詞が浮かんだその場にいた、僕の後輩、改め友人くん?笑

昨日のnoteは志賀と一緒に一日を過ごしてくれた僕の友人へのnoteです。実はこの友人、僕のnoteの読者でもあり、よく感想を聞かせてくれる人でもあるので、実は一度は彼へのnoteを書きたいなと前から思っていたりして。ここらでフラグ回収ということもかねて、今日はこのnoteを書く事に決めました。まあ、あと、言うとすれば、昨日は本当に面白い一日だったので、その記録と、昨日の予定の陰のプロデューサーでもある恋人さんへも向けてかな。一応ね。笑
さて、僕の友人くん、読んでいたら、僕にまた感想頂戴。そしたらすごく嬉しいよ。(まあ、強制はしないけど笑)

では、本日のお話を。
僕の友人は分かっているところだろうと思うけれども、それ以外の人でもこのnoteのことはご覧になるわけなので、その辺も含めて一通りのスケジュールを含めて、今日の話を綴っていくことにする。

まず本日の予定は大きく二件あって、一つはバイトの面接、一つは舞台観劇だった。
バイトの面接は有楽町、ていうか、もう場所的にはほぼ銀座であって、志賀は初めてその近辺をうろつく事になったのだけれど、所謂高級ブランドのお店が志賀は若干びびってた。すれちがう人に時々、絶対この人そっちの人だ…(お金持ちの人…)って思う人がちょいちょいいて、おお…ってなったり(どういう反応?っては自分で思うけれども!)していた。
それでバイトの面接が予想以上に爆速で終わったので、駅までの道をぶらぶら歩いていたら、画材店を見つけた。とてもちゃんとした値段の(万年筆が10万越えがデフォ。いや~、志賀には絶対買えない、買わない。)画材店。二階で色鉛筆で描かれた絵画の個展をやっていて、時間もあるし、一瞬さらっと見ようかな~って感じで中に入った。
二階に行ってみると絵が十枚くらい飾ってあって、スタッフさんと椅子に座って絵を描いている描き手さん本人がいた。え、本人いるの?と思いつつ、まあ、いいか~という感じで、絵を見始めた。描き手さんから遠い奥の絵から。
絵はどれも綺麗で、すごく端正な絵だった。とても素敵だなあ…、腕がいいんだろうな…と思いながら数枚の絵を見ていると背後に人の気配を感じた。後ろには描き手のお兄さん。
「見に来てくださったんですか?」
「あ、実は偶然立ちよって…」
「そうなんですね、ゆっくり見ていってくださいね~」
そんな会話をした。いい雰囲気のお兄さん。素敵な人だなあ…とか思ったり。
バイトの面接終わりに偶然立ちよったはずの自分にわざわざ声をかけてくださって、うわ~ってなった。いい人でとても嬉しくなった。ほっこり癒された。

で、これで終わらないのが面白いところで。このお兄さん(実は物理的にお兄さんではなくて、同い年だったことも判明した)と志賀は30分近くお話をして、志賀の予定時刻に達し、お別れすることになった。
…なぜ?と思われた方。そりゃそう。僕も流石に初対面の人とこんなにお話すると思っていなかった。なんなら最初一瞬見て出ようとか思ってたんだけどな、おかしいな。最後はノートにちゃんと感想も書いてきました、なんならお兄さんとお話しながら目の前で書いていた。もし行く機会がある方いらっしゃいましたら、「志賀暁子」で署名してるので、もし良かったらどうぞ読んでくださいな笑。
聞いた話は描き手さんのプライベートな内容も含むので、あんまり赤裸々にはここに綴る事は出来ないのだけれども、面白かった話もたくさんあったし、お互いに田舎の出身だということが判明して、田舎あるあるを話していたりした。描き手さんは自分の地元の事を愛すべき存在として「かわいい」と笑っていて、そんなところがとても素敵だなあと志賀的には推しポイントになっていた。とてもいい人なんだなあと。

今回志賀が訪れた個展のお兄さんのインスタは以下のものです。2月までやっているみたいなので、興味のある方はぜひに。
https://www.instagram.com/p/CmTiMqFvMl5/

さて、そんなお兄さんに送り出されて、今度は東中野まで移動する。志賀はまだ一度も来たことのない町。そこで今回のnoteの宛先でもある友人くんと合流することになる、のだけれど。
私は大体10分-15分くらい早く着いて待っていたのだけれど、どうやら彼はもっとはやく着いていたらしくって。ねえ、それなら早く教えてよ、早めに会えたらそれはそれで嬉しかったよ?ていうか、普通にお喋りしたかったよ、なんでわざわざそういうところで気を遣うのさ。なんて、思ったりして。
君は本当にいい人で、色々なことや色々な人を気にしているなあといつも思うけれど、もう少し気にしなくてもいいんだよ。気になっちゃうかもしれないけど、他の人はともかく僕は少なくとも気にしないからね。そういう時はいつでも声かけてよ。君が1人でいたいなら、それはそれでいいし、強制はしないけど、もし一緒に少しでも過ごしたいなと思ってくれるのなら、それを嫌だなんて絶対に思わないのだからね。覚えていてよ。

さて、友人くんと合流して、若干迷いつつ、東中野駅から歩いて15分。RAFTという劇場で今日の舞台は行われることになっていた。

山田悠人さん主催の『きみを気にしてる』

いわゆるコミカルな演劇でたくさんの短編劇が90分の上演時間の中で展開される。とてもとても面白かった!!いっぱい笑いました。台詞の言い回しや笑いどころもとてもはまれるもので、機会があれば何度でもこの人の舞台が見たいなと思ったくらい。

個人的には『深夜ラジオと受験生』『クレーム電話』が並んで好きだった。ラジオのお話は空気感が、クレーム電話は共感ポイントが高いのと(志賀の前々々職はコールセンターのクレーム対応なので。)、複数出てくる登場人物達がどの人も特徴的で面白かった。

この演劇を見て、日常って面白くないんだなあってちょっぴり思った笑
でも、僕らの日常は面白い事ばかりではないけれど、それが『幸せ』なのかもしれないし、それと同時に僕らの想像しえない時に何か面白いことにも立ち会う瞬間があるのかも、なんて思わせてくれるようなそんな演劇で、とても心が温まりました。とても好きでした。
主催の山田さんを含め、演劇に関わっておられた皆様、とても素敵な時間をありがとうございました。

さて、この演劇をどこで知ったかというと。実はこれこそ志賀の恋人さんの紹介で。恋人さんからとても面白いことをやっている人がいるよ、と教えて貰って、志賀も見に行くことにしていた。恋人さんは今、海外にいるので、一緒に行くことは出来なくて、少し(嘘、大分笑)悔しがっていたりしていたけれど、だからこそ楽しんでおいでと送り出してもらったので、こうして演劇を見るに至った。実際、恋人さんの前評判通り、とびっきり面白かった。次の機会があったなら、その時は一緒に行こうか、恋人さん、くらいのことは思った。

舞台が終わって、友人くんとカフェに行った(途中過程は一個挟むけど、そこは割愛笑)。カフェでご飯を食べながらするのは、ちょっぴり小難しくて、でも、僕らの日常の話。いろんな話をして気づくとあっという間に時間が過ぎていた。

2人して脚本書きなのをいいことにその手の話もしていたのは不可抗力だ。
演劇サークルの仲間なので、その手の話には事欠かない。どんな話を書くのか、どうやって書くのかなんてことを話していて。

ふとしたタイミングで冒頭の台詞が思いついた。あ、これ、いいかも。
「ねえ、思いついた、こんな台詞から始まるのどうかな」

「『きみを気にしてる。』」
「え?」
「君が無意識で気になってて、意識して気にしてる」

カフェの机で向き合って座っている二人組の男女、その女の子の方が目を見つめて、男の子にそう笑う、ねえ、ちょっとロマンティックじゃない?

続けて、物語の最後の台詞。
男の子は机の上に置かれた女の子の手を取って、引き留めるようにして、真っすぐ目を見つめる。そして、勇気をふりしぼったような声で、言う。
「ねえ、俺、君のこと、気になってるんだけど」

どう?と笑う僕に、友人くんも笑い返す。いいよね、やっぱり。いや、時間のある時に書き起こしておかないとね。レポート期間なのやばすぎるな…。げ、明日までの課題一個あるじゃん…。この後やるか…。あ、でも10時だ、これ締切。じゃあ、明日の朝早起きしてやってもいいな。

まあ、つまりね笑 今書き上げるのは無理なんだけどさ、全部書き起こせたら読み合わせでもしようよ、友人くん。なんとか春休み中には書きあげると誓うからさ。約束ね。

あと、友人くんの帰宅の時間が迫って、慌てて二人で電車に走り乗ったのもいい思い出笑 昼間描き手のお兄さんと走って電車に乗る人は東京だとあんまりいないね(地元、田舎だと電車が一時間に一本とかざらなので、それを乗り逃すと必然的に遅刻が決定するので皆走って絶対その電車に乗ろうとする。5分おきに電車が来るので、そんなことに都会はならないよね笑という話。)と笑っていたのに、その日の終わりには走って電車に乗っている。なんだこれ笑

途中まで同じ電車で横並びで座り、話しながら帰り道を過ごす。
僕の降りる駅に着いた時に最後にお互いに言ったのは「課題がんばろうね」だった。解せぬ。課題やろうね、やらないとね。うん…。
まあ、精一杯頑張るけどね、うん。友人くん、お互い頑張ろうね。

さて、タイトル回収をしてそろそろこの文章も終わりとしよう。

ねえ、僕、君の事、気になってるんだけど。

…ははは、これは物語の台詞で極めて恋愛的に聞こえるけれど、そうではないです笑 そうだったら、色々問題が生じちゃうからね笑 その辺はちゃんと言及しておきます。何度でも。友人くんがいつも温かい口調で笑うように、僕は恋人さんのことが大好きだから。君はずっと僕と恋人さんの関係を好きだと言ってくれて、そのことが僕は実はずっととても嬉しいんだ。

でも、それとは別にね。
気になっているよ。気にしたいと思っているよ。ぜひ君の事をまた教えてね。メッセージや電話も気が向いたらいつでも。僕も気が向いたら連絡すると思います笑 その時はその時で対応をよろしく。時間が合えばまた遊びにも行きましょう。

では、最後に。
僕が気になる君の日々が素敵なものでありますように。君の日々に祝福あれ。

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