【ひとり呟き】 ひとつの哀しみ方 (再編集しました)


はじめに


亡くなった弟のことを書いております。哀しみを乗り越える私の思いを記しております。悲しい思いをされるかもしれません。






2月17日は私の弟の誕生日だった。

(カスミソウが好きだった弟へのプレゼントで エディデヤ様のカスミソウ画像を使わせていただきました)


弟の誕生日に
心の中で
沢山~沢山話しをした。

思い出をほじくり返した1日だった。




私の大好きな弟は
10年以上前に
事故で
突然
帰らぬ旅に出た。





生まれた時から鼻筋がとおっていて可愛い子だった。(自慢させてください)


おっとりした性格の弟はモコモコした感じで動く。
お気に入りのクマのぬいぐるみを離さず、いつもニコニコおとなしくて

よく鼻血を出していた。
(なんか気配がするな・・振り向くと小さな弟が後ろにいて、鼻からタラリと流れるものを手でおさえる仕草😰鼻水ではなく鼻血がタレているのだった)

姉とは真逆な静かな愛嬌を振り撒き、皆から可愛がられていた私の自慢の弟。



喧嘩もいっぱいした、
母に叱られることがなかった弟にヤキモチを焼いた子供時代もあったけど
姉弟、ずっと仲良しだった。


大人になってからも、口数は少ないけれど
雰囲気を持つなかなかの大人(どんな??)に成長した。



幼い頃の弟は5才上の姉を追いかけてくる。

「僕もお姉ちゃんと行く~
僕も~~僕も~~~ うぇーーーーん😭」

小学校から帰り、友達と遊びに出る私をいつも追って
時に置いてきぼりになる弟は、大きな声で泣く。
ホントに気持ちいい程大声で泣く弟だった。
(3才から5才頃までだったかな)


小さい時の5年違いは、行動範囲が異なる、、

私は弟を連れて遊びに出ることも多かったが、
友達も一緒に遊んでくれたけれど、3回に1度位は弟をまいて、こっそり逃げるようにして出掛けた。

失敗した時は、母に手を繋がれた弟の
うぇーーーーーーん😭😭
が響き渡る。
近所のおばさん達が出てきて弟の相手をしてくれた。そのうち、弟の笑い声が聞こえてくる。
私は安心して友達の待つところへ飛んでいけた。




先日、

弟が生まれた日に
弟のことを考えながら
記憶が薄い場面は、母に電話を入れて聞いてみた。


母と二人で過去の時間を忍んだ。
(この日は珍しく母は泣かなかった)



ぼんやりではなく、鮮明な表情が見える。


形として触れることはできない
見えなくなって
声を通しての会話はできなくなったけど


弟の温もりはずっと変わらず、
この胸の中にある。



いつまでも私の大切な弟に変わりはない。


「私の弟でいてくれて 

私をお姉ちゃんにしてくれて 

弟よ ありがとう。」

これは私の胸の中にある弟への想い。





痛みを感じる間もなく逝っただろう と、
警察・後にDrから聞いた。


事故で亡くなった場合、特別な供養が必要なのか、、
その辺りが気になり、
その時、疑問だらけのまま私は自分が納得?いくまで
色々動いた。




悩み事が多かった弟は
苦しさから解放された穏やかな世界でのびのびしているかな?


そう 信じたい!



弟よ、お父さんとは会えた??




親より早く
サヨナラも互いに言えず
突然帰らぬ旅に出ちゃったから、
父も母も気持ちの整理ができなくて
長い時間泣いて泣いて泣き叫び・・・泣き続けた。




多分、次元が違う世界があるとしたら、
そこから見ている弟は、又心を痛めているかもしれないと考えた姉は
親達を慰める言葉を必死に探した。


「心が優し過ぎた弟を、
もう苦しまなくていいよ
って、
きっと神様が呼んでくれたんだよ!
悲しんでばかりいたら、弟が心配するよ。」


よくわからないけれど、
訳のわからない言葉を親達に言っていた。言うしかなかった。
それは私自身の哀しみをなだめる為の言葉でもあった。




哀しみは多分消えないと思う。

哀しみの深さが愛しさ故のものなら

哀しんでばかりいられない気がする。



当時は私の新たな家族に
心配をかけたし、
私のバランスが崩れかかり
迷惑もかけたと思う。


支えられていた。支えてきた。

助けられているんだね。そして助けている。


だから、今、私が在る。




生きる者には生きてゆく時間がある。


哀しみを纏ってうつむいて過ごす姿、

どうしようもなくて仕方がない時はある。


大切な者を失いたくない!

その想いは強くある。

でも、

そのために

"心"を失くしてしまわないように生きることが大事 なんじゃないかなって思う。


大切な人には、
『時間を大事に生きてほしい』と願う



泣きたい時は泣く
けれど、泣いてばかりもいられない。

今を生きること


そうする事が、私の場合
弟だけではない大切な人達への "愛" "行い" だと思うから。






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