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三沢厚彦〜ANIMALS/Multi-Dimensions

ANIMALS Multi-Dimensions


ちょっと前にこの企画展を知った。
マルチ・ディメンション=多次元。

現代アート超初心者の私は、最近ちょっとずつ現代アートも見る努力をしている。

昨日もデイヴィッド・ホックニー展を見に行ったばかり。

今回の企画展は、ポスターからインパクトが大きくて気にはなっていた。

千葉市美術館のホームページより
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/23-6-10-9-10/

もともと、動物に対してさほど興味がない私だが、このよく分からない動物?のようなものが気になって・・・。

最近絵だけでなく彫刻も見るようにしているので、とりあえず見に行くことにした。

三沢厚彦さんプロフィール

1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。
小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽に対する造詣も深い。
2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。
その後も現在まで各地の美術館で個展を多数開催。主な受賞歴に2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第15回タカシマヤ美術賞受賞。
2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在住。
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。

千葉市美術館 https://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/23-6-10-9-10/

お恥ずかしながら、全く知らなかった。

私は何か意見を述べるほど知識がないので、詳細はこの美術手帖の記事を読んでもらえたらと思う。

ただ現代アート超初心者の私だが、行って良かった。

壁面には絵画もあるのだが、彫刻と同じ絵があって(これはどちらが先か学芸員さんに聞いたけれど分からなかった)、絵とそれが立体となった彫刻と両方見るのも面白い。

美術館の方が、「動物は”見て分かる”のでお子さん達にもいいと思うんです。大人も子供も楽しめます。」とおっしゃっていたが、確かにその通りだと思う。
(一部デイヴィッド・ホックニー展と同じく分からないエリアがあったがそこは、ただ受け止めて進んだ。考えても分からないものは分からない。)

ファンには待望の企画展らしく、そういう機会に恵まれたことも感謝。

余談 千葉市美術館について


千葉市美術館は、1995年11月3日に千葉市中心市街地の一角に中央区役所との複合施設として開館しました。
美術館の建物は、市内に残る数少ない戦前の建物(旧川崎銀行千葉支店)を新しい建物で包み込むように設計されており、歴史・文化を保存し、次世代へ繋げる美術館のあり方にも共鳴しています。

千葉市美術館サイトより

ここにあるように、戦前の建物を残した設計で古いもの好きの私としては建物自体も好きな美術館。

千葉市美術館のサイトより
https://www.ccma-net.jp/about/greeting-history/

ホールも美しくて、いつも必ず立ち寄る。
今回ここにも三沢厚彦氏の作品があった。

JR千葉駅から歩くと若干の距離がある。
いろんなバスが近くまで出ているので利用するといい。

美術館での写真、いろいろ

ライオン


ちなみに彫刻の多くは、樟(くすのき)を彫り出したもので、それもいいなあと思った。
時折、セラミックのものやブロンズのものもある。

例えばこちら。

これはブロンズと聞いた。
写真NGの樟の彫刻は
8階の展示室にあった。

クマいろいろ

クマがお出迎え
1階エレベーターホール
8階展示室前
クマの目がヘテロクロミア
左右の目の色が違う
奥の黒いのはツキノワグマだった
絵画もある。
この絵は好きだ。
ここはクマだけの展示室だった

その他もろもろ

この展示室はいろんな動物が混在。

ゾウは彫刻もあったが写真NG

キメラ

写真NGのため、別のサイトからお借りする。

キメラだけの部屋があり、そこにはキメラの彫刻(かなり大きい)が3つとキメラの絵画が3枚、狛犬(彫刻)が展示。
この部屋に1枚あった抽象画は好みだった。
他にはスピーカーが3つほど展示されていた。

このキメラの背後はちょっと怖かった。
後ろにある抽象画は好み。
写真引用元:日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD164AO0W3A610C2000000/

このキメラの迫力は写真では伝わらないので実物を見てほしい。

実際の展示室は暗く、その中に大きなキメラ3つが配置されている。

キメラ(合成獣)は三沢厚彦氏が最近取り組んでいるテーマらしい。
この立っているキメラは新作。

ライオンの頭に翼、蛇の尻尾など、サブタイトルのマルチ・ディメンションズ(多次元)を象徴する作品となっている。

7階展示室7(中庭部屋)

こちらも日経新聞に写真が出ていた。

この部屋も良かったが写真NG。
三沢厚彦氏が時折訪れて制作しているそうで、上記サイトの写真の後ろのユニコーンみたいなものの企画展当初からどんどん制作状況が進んでいるらしい。

ちなみにこの部屋の壁面にデイヴィッド・ホックニーの版画もあった。
壁面上部に白いヤモリがいたり、朝顔(須田悦弘作)などもよく見ないと気が付かない。
「麒麟」の彫刻もこの中庭部屋にあり、これは背後にまわって作品の後ろ側も見逃さないようにしたい。

そして、この部屋には金のラグビーボールを持った白いクマがあり、これはセラミックだった。
このクマはセラミックなので艶やかで他のクマとまた違うので気になった。

同じセラミック作品では、7階展示室6の「人魚と魚(2023年)」も目に留まった。

引用元:美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/27335

さや堂ホール

1階のさや堂ホールにも展示があった。

ペガサス
2010年 樟、油彩

いろんな角度から撮ってみた。

もう一度行ってみてもいいかも

この企画展は9月10日(日)まで。

今日見て、もう一度じっくり見てもいいかなと思った。
時間が取れれば行ってみたい。

チケットを持っていれば、当日は再入場可能。
別の日であれば半額。
金土日の夜も半額。

千葉市美術館サイトより

おまけ 常設展 

正直常設展は今回あまりピンと来なかったけれど(いい時もある)、奥のスペースの展示は写真を撮ってきた。

小林正人「絵画の子」

近づいて見ても
何を表現しているのかは
分からずじまい

こういう展示もありなんだ・・・と思った。

シンプルに5枚の絵。
床に映る絵画・・・。

外のモニターに本人の解説が流れていたが時間もなく、絵をただただ見ることにした。


これで今月の美術館巡りは今のところ終わり。
9月から再開する。

今年はあとどれだけ行けるかしら。。。

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