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27年ぶりの大型個展『デイヴィッド・ホックニー展』


楽しみにしていた『デイヴィッド・ホックニー展』に行ってきた。

企画展概要

場所:東京都現代美術館
(東京都江東区三好4-1-1)

JR錦糸町駅南口一番乗り場から晴海埠頭行きに乗り、石島バス停下車徒歩4分。

バス停から美術館への道すがら



開催期間:2023年7月15日(土)〜11月5日(日)

およそ120点
企画展のみ大人2,300円


デイヴィッド・ホックニー

1937年イングランド北部のブラッドフォードに生まれ、同地の美術学校とロンドンの王立美術学校で学ぶ。1964年ロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。
60年以上にわたり美術表現の可能性を探る試みを続け、現在はフランスのノルマンディーを拠点に、精力的に新作を発表している。2017年には生誕80年を記念した回顧展がテート・ブリテン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)を巡回し、テート・ブリテンでは同館の記録となる約50万人が来場するなど、ホックニーは現代を代表する最も多才なアーティストのひとりとしてその名を確立している。

デイヴィッド・ホックニー展
https://www.mot-art-museum.jp/
(引用)
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/index.html


現代アートをあまり見ない私は、知らないアーティストだったが、今年何を見ようか調べていた時に気づいて、行くことにした。

自然の描写が美しい


展示は3階と1階の2フロアに分かれているのだが、1階の自然の風景の作品がとても良かった。

後半の作品は日本初公開。

《ノルマンディーの12ヶ月》部分
ここは撮影OKだったので私が撮った写真
《ノルマンディーの12ヶ月》部分
《ノルマンディーの12ヶ月》部分
《ノルマンディーの12ヶ月》部分

連続した長い作品でノルマンディの1年の移り変わりが描かれている。

見ていて飽きない。

デイヴィッド・ホックニーは、2010年にiPadを手にして、以下の作品達はiPadで描かれたものも含む。

1937年生まれの80代がiPadを駆使してこんな大作を描くということが本当に素晴らしい。

『春の到来、イースト・ヨークシャー』では、32枚組のカンヴァスによる大型の油彩画1点と大判サイズのiPad作品12点を展示。

パンフレットの絵 
日本初公開の油彩画
《春の到来、イーストヨークシャー、
ウォルドゲート、2011年》
《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年(5月31日 No.1)》


《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年(12月18日)》


これと同じ絵のクリアファイルを購入
クリアファイル
《春の到来、イーストヨークシャー
5月4日》

たくさん写真を撮った。
絵葉書やクリアファイルに、カタログも買った。

展覧会の期間は11月5日(日)まで。

私は後期も行く予定。

細長いハガキ
同じハガキを2枚ずつ
上:2022年6月25日
額に入った花を見る
下:春の到来 ノルマンディ 2020年

肖像画

こちらは展覧会サイトで見て、実物を見たかった作品。

展覧会サイトより転載
(画家はなぜ自分を2人絵の中に
入れたんだろう)

実際の作品は大きく、花の額縁や手前の床やテーブルに置かれたエビアンの水や、その下の紙がとても
リアル。
写真では分からないので、やはり現地に足を運んで見る価値があると思う。

この他にもたくさんの肖像画がある。

視野の広がり

ピカソにも影響を受けている彼はいろんな作品を生み出している。

1980年代に、大きな転換期を迎えたらしい。

西洋美術の伝統的な一点透視画法は、現実世界を表現するのに十分でないと確信したらしく、『見る』という経験から得た空間の広がりを平面上に再現するため、様々な実験を試みる。

そのあたりの作品は、正直分からなかった。

『ブルー・ギター』というシリーズは、ただ見るしかなかった。

タイトルと絵が私の中でリンクしないのだ。

ここは写真が撮れないから説明の仕様がないのだけれど、一通り鑑賞して、とりあえず彼の試行錯誤を受け止めた感じ。

デイヴィッド・ホックニー展カタログ

デイヴィッド・ホックニー展 カタログ
「デイヴィッド・ホックニー展」の公式カタログです。全長90メートルの大作《ノルマンディーの12か月》を含む、本展の全出品作品127点のカラー図版を掲載。
学芸員による論考に加え、日本語未翻訳の論考やホックニーのインタビューを収録しています。ホックニーを初めて知る人も、長年のファンも必携の一冊です。

A5変形 / 本文248ページ / ハードカバー上製本 / 日本語・英語
発行:読売新聞東京本社、東京都現代美術館
監修:ジョナサン・ウィルキンソン、David Hockney Inc.
執筆:デイヴィッド・ホックニー、マルコ・リヴィングストン、楠本 愛(東京都現代美術館)、ピエール・レスタニー〔インタビュー〕、サラ・ハウゲイト(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、ロンドン)〔インタビュー〕
アートディレクション・デザイン:芝野健太(ライブアートブックス)

発行日:2023年7月14日
価格:3,300円(税込)
ホックニー展ショップ、東京都現代美術館ミュージアムショップ 「NADiff contemporary」および一部書店、NADiff Online Storeにて販売

東京都現代美術館サイトより


カタログはA5変形版と小さめなので、ベッドサイドに置いて夜寝る前に眺めたい。

行けない人もオンラインで買える。

意外と空いていたので、おすすめしたい。

後半部分の自然の絵は、見る人を癒してくれると思う。

《ノルマンディの12ヶ月》部分


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