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嗚呼、憧れの山登り

今日、仕事を終えてから母の施設に行った。

その帰り道、ラジオで『やぎちゃん』という山登りYouTuberを紹介していた。

燕岳は行きたくて、行かずに終わった山の一つ。

登山はいつも亡きSや彼の家族と行っていた。

最後に登った高い山は、唐松岳。

山頂から望遠で撮った山小屋
隣にはSがいた
2014年8月3日

そっか。
唐松岳に登ったのは10年も前なんだ。

先のYouTube、山を見ると亡くなったSを思い出して辛い。
だから何だか見れなかった。


2014年から遡ること3年。
2011年9月24日に、Sが転勤先に来てくれて、この日黒岳山頂に登った。
この時はあと、ニセコアンヌプリに登ったと思う。

でも、私が登りたい山は他にもあった。

利尻岳
旭岳
後方羊蹄山(しりべしやま)
トムラウシ
などなど。

2024年の夏。
母のショートステイの日に合わせて、一応北海道行きの飛行機を予約した。
(退院の目処が立ってから、家に戻れる日が決まったからそこからとりあえず飛行機と最終日のホテルだけとった。)

温泉と大自然を満喫したい。

最近お気に入りのトムラウシは、なかなかハードルが高い。


というのも、私が札幌に転勤したのは2009年7月1日。

山が大好きでSと北の大地の山にも登りたい、なんて話をしていた矢先に起きた遭難事故が2009年7月16日だった。

2009年7月16日、大雪山系・トムラウシ山で18人のツアー登山者のうち8人が死亡するという夏山史上最悪の遭難事故が起きた。暴風雨に打たれ、力尽きて次々と倒れていく登山者、統制がとれず必死の下山を試みる登山者で、現場は衆らの様相を呈していた。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784635140140

この遭難事故は衝撃だった。
夏山で遭難。

北海道はヒグマが怖いと思っていたが、低体温という他の要素もあり、私は結局住んでいる間登山らしい登山はほとんどしなかった。

理由は高低差と山小屋事情。


トムラウシ山は、標高2,141m。
トムラウシ温泉からの正規ルートで、12.0km。
短縮登山口からでは9.2km。
アップダウンを繰り返す登山道で、とにかく奥深い山です。

健脚度によりますが、登り6時間、下り5時間を想定すべきかと思います。
余裕を持つために、明るくなる4時くらいから、登山を開始すべきかと思います。
登りに6時間以上要した人は下りも6時間以上要します。
(4時に登山を開始、登りに7時間 → 1時間休憩 → 下山に8時間で、20時に下山した人もいます。
 登りに7時間を要する人は、登りでエネルギーを使い果たしています。)

ヘッドランプを必ず持参してください。日没後は、真っ暗闇で一歩も動けません。

7月下旬まで、コマドリ沢・トムラウシ公園に雪渓が残っています。
雪渓に、足跡が残りませんので、視界不良の時は、十分な注意が必要です。
晴れていれば雪渓の先の登山道が見えるのですが、ガスっている時は登山道が分からなくなります。
7月上旬までは、残っている雪渓が大きいので注意を。
特にコマドリ沢へ曲がる分岐、トムラウシ公園の登り・下り、カムイサンケナイ沢の下りが要注意です。
(迷った方の90%がこの3箇所です)

https://shintoku-town.net/activity/climbing-tomuraushiyama/

行きたくても、この説明文で恐れをなしてしまう。

私は日本で2番目に高い山北岳も頑張って登った。

それはそれは素晴らしい絶景
雲海ももっこもこ、
ご来光も感動✨


白馬岳も常念岳も高い山に登れたのは、山小屋があったからだ。

上りで力尽きても下りなくていい。
その日は山頂付近の山小屋で休める。

でも、トムラウシは山小屋はない。

唯一の日帰りコースですら12時間!

私の体力とスピードでは厳しい。

利尻岳。
山頂で1時間の休憩含め天候のいい日でも11時間必要。
標高差 1,280m 登り6時間・下り4時間。
山小屋はない(避難小屋はある)。

後方羊蹄山。
往復10時間。
やはり避難小屋しかない。

北海道のそれなりに高い山の山登りは難易度も高く山小屋がないからテント泊で縦走とか、日帰りで頑張るしない。

所要時間通りには登れないから余計に時間がかかる。

ひ弱な私には無理な山なのだ。

山は甘く見てはいけない。
ヒグマ、低体温、夏なのに雪渓などあればまた危険も多い。

そんな訳で、北の大地の私の行きたい山は憧れで終わっている。

せいぜい旭岳のロープウェイ山頂駅からの姿見の池散策コース。

キツネにも出会えたりして楽しいコース。リピートしている。

旭岳
ロープーウェイと少し上ると見える風景
同じ旭岳ロープウェイ山頂駅から
散策した風景


そんな訳で、人気の山には登れていない。

嗚呼、憧れの山登り。

もう、無理かなぁ。

トムラウシ、登りたいなあ。。。

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