見出し画像

『ネオニコ系農薬 人への影響は?〜報道特集』を見て思うこと。

『ネオニコ系農薬 人への影響は?〜報道特集』

人への安全性は高いとされ、広く使われている ネオニコチノイド系の殺虫剤。 ところが、ヒトにも影響を与える可能性があるという懸念が 最新の研究などから浮かびあがっています。現場を取材しました。
(報道特集 2021年11月6日放送)

偏向報道なのか、どうなのか。
この映像を見た人が判断してほしい。

日々、田んぼに入り土を直接いじり、雑草をはじめとした生き物に触れる僕には、化学合成品である農薬がなんとなくじわじわといろいろなところに影響を与えているようにも感じるのだが。

この10年で、美山の川から多くの雑魚も減ったようにも感じる。それは素人に毛の生えた程度のなんちゃって農家の戯言だろうか。
思うに、この問題は消費者にとって、もうひとつリアルな実感を伴わないだろう。わかりやすい見える影響はないからだ。

この番組では放送後、間髪入れず国内の農薬工業会が番組に対して猛抗議をしたと、放送後記で伝えている。

いわゆる農薬推進派の反発の根拠は大抵、国の基準を守っているという主張だ。自分たちがどう考え、判断しているのかでは無く。
あわせて「農薬がなければ作物は安定供給できない」という論理で、自分たちの主張を正当化していく。
これは多くの慣行栽培農家も同じである。

しかし、50年以上前は、そんなもの無くても世の中回ってたはずである。
農薬、化学肥料を使わなければ安定した食料の供給ができないとしたら、以前はどうやっていたのか。

それと、かつての農家のようにあのような苦労をかけさせて良いのか、という論もあるが、そもそも、作物を作るのにある一定、労力をかけるのは前提ではなかろうか?

実は、よく考えてみると近代農業における化学肥料使用と農薬使用が実はマッチポンプであること、そしてなにより、その行為により農家自身が農産品の価値を落としていること担っていることを自覚すべきだ。

この番組のキモは、
農薬に使われている神経毒(ネオニコチノイド)は哺乳類には蓄積しないとしていたこれまでの論に真っ向から立ち向かっていることである。
「無毒性量」というものの考え方の基準について重大な見落としがあるということ、そしてそれが多くの人に関わる体の変調になんらかの影響を及ぼしているという可能性を指摘しているのだ。

この報道が本当に正しいのか、そうでないのかは、それぞれで判断すべきなのだが、欧州ではこの番組に出てくる日本人の学者の論文がきっかけとなり、ほとんどのネオニコチノイド農薬に規制及び禁止の判断が下されたとなっている。

さて話は変わって、先日、我が家のポストに
「冬の間に田んぼの雑草の種を根絶させましょう!」と、ラウンドアップ(除草剤)を圃場に撒くように勧める広告が入っていた。
薬剤を土中深くまで浸透して、そこに存在する多くの種(たね)を枯らしてしまうそうだ。

正直なところ僕には、その意味や行為の価値がわからない。

農家は雑草で収量が落ち、虫や病気にやられるのを心から嫌う。
だから対処できることはすべて行う。
お金という対価を払って…。

こうして農薬や化学肥料、巨大農機具のメーカーに、農業収益、税金の殆どが行ってしまっている事もまた事実なのだ。

これが今の日本の農家の現実であり、ある意味悲劇であると僕は感じる。

放送後記(農薬工業会との戦い)


子ども向け自転車教室 ウィーラースクールジャパン代表 悩めるイカした50代のおっさんです。