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美的価値観。

オーストラリアに来てから、
確実に「きれいだね」って言われることが増えました。
男女問わず。
オーストラリア人は、人だけじゃなく、食べ物でもなんでも「Beautiful!」って誉めまくるからってのもあるかもしれませんが。

日本の「美」は教科書的な「美」で、
オーストラリアの「美」は、そのヒト、モノ、コトの中の「美」な気がします。

日本では、えびちゃん(古)、AKB、初音ミクなど「美」の定型があって、それに近ければ美しい、
遠いと醜い、ブス、ということになる。
しいていうならば、全国統一の「美」の教科書があって、みんな同じ教科書を持って、そこを目指している。
だから、少しでもぽっちゃりしていると太い、デブ、ということになり、いろいろ不利益を被る。
同じ教科書を目指しているから順位や優劣が出る。

オーストラリアは、
1つの教科書があるのではなくて、
それぞれの人がそれぞれのノートを持っている。
最初から決まりや説明がびっしり書いてあるのではなく、
自分が好きなモノ、似合うモノ、心地よいと感じるコトをどんどん書き足していく。
そうして、それを楽しんでいる人が「美しい」。
女性でも男性でも「あの人キモい」とか「ブス」とかいう言葉を聞いたことがない。
それだけ、自分のノートを自分の納得いくようにカスタマイズするのに夢中で人のことまで見てないんだと思う。

そして、一番いいところは、人がカスタマイズしたノートをけなさない。
「Beautiful!」と最高の賛辞を送るところだと思う。

元々のオージー、アボリジニ、移民etc が袖をふれ合う距離で生活していて、
人種のるつぼだからこその価値観かもしれない。

口先だけの多様性とかやめにして、みんな自分のノートにもっと貪欲に集中したらいいのにと思う今日この頃。

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