美と健康を守るポリフェノール - 2081文字
前提情報
- 食品や化粧品に使用
- 香料や色素として古くから食品、化粧品に使用されていた。
- フレンチパラドックス
- 背景：1992年、フランスのボルドー大学の科学者セルジュ・ルノーが提唱。
- 観察：フランス、ベルギー、スイスの人々は乳脂肪や動物性脂肪を多く摂取しているが、心臓病の死亡率が低い。
- 着目点：日常的に飲んでいる赤ワインに含まれるポリフェノールが影響しているとされた。
- 効果：ポリフェノールは動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用やホルモン促進作用があると発表。
- 異論
- 学者の主張：
- フランスで心筋梗塞が少ないのはワインのポリフェノール効果ではなく、肝疾患で死ぬ人が多いため。
- アメリカ人に比べてフランス人の心臓疾患の発症率が低いのは、1回の食事量が少ないため。
- フレンチパラドックス
- これらの観察や議論は「フレンチパラドックス」と呼ばれ、1990年代初頭に世界的に広まった。
- レスベラトロールの研究
- 赤ワインに含有する抗酸化物質「レスベラトロール」はヒトに対する健康効果が無いとの研究報告がJournal of the American Medical Association Internal Medicineに掲載された。(以下リンク参考)
代表的なポリフェノール
オレウロペイン
- 含有：オリーブの葉
- 効果：
- 抗酸化作用：血中コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化を予防
[オレウロペイン | 成分情報 | わかさの秘密]
[oai_citation:2,オレウロペイン効果はオリーブオイル以上？オリーブ葉の恵み | サンスター健康道場]。
- 抗菌・抗ウイルス作用：細菌やウイルスの増殖を抑え、免疫力を高める
[オリーブ葉の成分「オレウロペイン」の効果・お茶・サプリ等の全知識]
[oai_citation:4,オリーブ茶の意外な効能・効果をチェック！｜良好倶楽部]。
- コレステロール値の低下：悪玉コレステロールの生成を抑制し、心臓病や高血圧の予防に役立つ [オリーブ葉の成分「オレウロペイン」の効果・お茶・サプリ等の全知識]
[oai_citation:6,オレウロペイン効果はオリーブオイル以上？オリーブ葉の恵み | サンスター健康道場](https://www.kenkodojo.com/column/knowledge/detail97/)。
- 血圧低下作用：血圧を下げ、血栓や不整脈の予防にも効果がある [オリーブ葉の成分「オレウロペイン」の効果・お茶・サプリ等の全知識]。
フラボノイド
- カテキン
- 含有：ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリー
- 効果：殺菌作用、血中コレステロール低下、高血圧予防
- アントシアニン
- 含有：ブドウの実皮、ムラサキイモ、ブルーベリー
- 効果：肝機能向上、疲れ目解消
- プロアントシアニジン
- 含有：アカシア樹皮抽出物、ブドウ種子抽出物、松樹皮抽出物、ワイン
- 効果：
- 抗酸化作用：フリーラジカルを除去し、細胞の老化を遅らせる。
- 血管保護作用：血管の柔軟性を保ち、動脈硬化を予防。
- 抗がん作用：がん細胞の成長を抑制。
- タンニン
- 含有：茶、赤ワイン、柿、バナナ
- 効果：殺菌作用
- ルチン
- 含有：ソバ
- 効果：
- 血管強化作用：毛細血管の強化、出血予防。
- 抗酸化作用：フリーラジカルを除去し、細胞の老化を遅らせる。
- 抗炎症作用：炎症を抑える。
- イソフラボン
- 含有：大豆、大豆加工商品（豆腐、納豆）、葛、葛粉
- 効果：エストロゲンと同様の働き（アンチエイジング）
フェノール酸
- クロロゲン酸
- 含有：コーヒー
- 効果：消化器・代謝性疾患の改善
エラグ酸
- 含有：イチゴ
- 効果：美白効果（化粧品に多用）
リグナン
- 含有：ゴマ
- 効果：
- 抗酸化作用：セサミンなどのリグナン類は、フリーラジカルを除去。
- ホルモンバランス調整：エストロゲンの働きを調整し、更年期症状の緩和。
- 肝機能向上：肝臓の解毒作用を助け、肝機能を向上。
クルクミン
- 含有：ウコン
- 効果：
- 抗炎症作用：炎症を抑え、関節炎や炎症性疾患の症状を軽減。
- 抗がん作用：がん細胞の成長を抑制。
- 肝機能保護：肝臓の解毒作用を助け、肝機能を保護。
クマリン
- 含有：サクラの葉、シナモン、パセリ、モモ、柑橘類
- 効果：
- 抗菌作用：細菌の増殖を抑え、感染症の予防に役立つ。
- 抗凝血作用：血液の凝固を防ぎ、血栓の予防に役立つ。
- 抗酸化作用：フリーラジカルを除去し、細胞の老化を遅らせる。
何かご意見等あればお待ちしております！！
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？