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スウェーデンで海外旅行保険の効かない歯医者に行った。想像の3倍高かった。


先日スウェーデンで歯医者へ行ったときのことをまとめようと思う。

はじめに(海外旅行保険の補償範囲)


基本的に海外旅行保険では歯医者の費用は補償されないことが多い。

最近では歯科費用も補償対象になっている海外保険もあるが、保険料が結構高くなったり、そもそも加入できる条件が厳しく決められていたりするみたい。補償範囲も全額ではなく半額とか何割とか定められているものも多いとか。


私はスウェーデンにはとりあえず1年くらい滞在予定なので海外旅行保険には加入したものの、歯医者は対象外のやつにした。

どうせ大きな病気とかかからないし、どうせ飛行機遅延とか荷物紛失とかしないし・・・という何とも軽い気持ちで一番保険料が安く済む保険会社を選んで加入したのだ。


その考えが実に甘かった。


スウェーデンに来て早3か月目にして、歯の激痛に悩まされて高いお金を払うことになるとは・・・・(-_-;)


日本で治療した歯が痛み始めた・・・

2022年の年末ごろに、日本で第一小臼歯(4番目の歯)の治療を終えた。

どうやら気づかないうちに深ーい虫歯ができてしまっていたようで、神経を取って根幹治療をしてもらった。


そしてセラミックのクラウン(冠)を付けてもらった。

クラウンだけで8万円、そしてそれまでの治療費で結構お金はかかったが、これで治ると信じていた。


・・・

ところが、

スウェーデンに来て3か月目、(日本で歯の治療をしてから1年と3か月くらい経過していた)歯がズキズキと痛み始めた。

最初は歯が浮いてるかな?くらいの違和感から始まり、数日後には少しでも触ったり食事をしたりすると「イタッ!!!!」と叫ばずにはいられないくらいの激痛になった。


神経取ったはずの歯なのになぜ???

しかも被せ物の根元のところがなんだか青っぽく変色してきてるっぽいし・・・


そしてデンタルフロスしたとき、その歯だけ異常に臭いし・・・(__)


心臓の拍動に合わせて歯がズキンズキン…と痛んで夜も寝れたもんじゃなかった。


とにかく痛いので夫にお願いしてスウェーデンで夫のかかりつけの歯医者を予約してもらうことに。


スウェーデンの歯医者へ


火曜日に電話して、翌日の水曜日には予約を取ることができた。

夫曰く、スウェーデンでは公立の歯医者(国や市の歯医者)であれば予約を取るのはかなり難しいが、個人が経営している私立の歯医者であれば比較的すぐに予約は取れるらしい。

その分金額も公立の歯医者に比べて割高にはなるらしいが。


そんなこんなで夫に付き添ってもらい、スウェーデンの歯医者へお伺い。


まず、看護師(歯科衛生士)とお話。
基本的な情報(名前や住所等)を聞かれ、歯の状態、どんな痛みか、いつから痛むかなど日本と同じ感じで聞かれた。


その後はレントゲン。

そしてここで歯医者さんとご対面。

何ともフレンドリーな方で、緊張が一気にほぐれた。


歯医者さんとお話をして、再度根幹治療をやり直す方針に決まった。

早速麻酔をして治療をしていただいた。

治療後、歯医者さんによると、
日本で根幹治療をした際にちゃんとできていなかったことが原因で今回また痛みが出たと思われる、とのこと。

というのも、根幹があまりにも細すぎる、そしてばい菌を防ぐための薬だかなんだかの処置がされていなかったというのだ。


なんだって(-_-)


日本での治療に8万円以上も払ったのに一から治療やり直しとは・・・


まあ仕方ないか・・・( 一一)


とりあえず初日は、根幹を清潔にし、薬剤などを入れ、元々付けてあった被せ物をして数週間様子を見ることになった。


痛みが治まらない場合は、根幹治療では治せない可能性があるので、抜歯をしてインプラントにするなど、別の治療方法を取る必要があるらしい。


今のところ治療後の痛みは順調に治まってきているので、次回行けば無事に治療を終えられそう。

次回はクラウン!

かかった金額

今回はまだセラミックのクラウンを付けたわけではない。
上述のとおり、根幹をきれいにしたり、レントゲンを撮ったりしてもらった。


なんとその費用は
約7500 SEK。

日本円にして約96000円くらい!!!!\(^o^)/


1回の治療だけでこんなに高いとは・・・・

数万円にはなるかなと思ってはいたが、まさか約10万円もかかるなんて。


しかもまだ治療は終わっていない。

クラウンを付けるとなるとさらに金額は上がるだろう。

泣ける。


痛いだけじゃなくて高い。


次回クラウンを付けてもらったときの金額もNOTEに書きます。


スウェーデンで歯医者に行った感想

金額の問題はあったが、治療はとても丁寧で技術も高く、満足のいく治療をしていただいた。

治療中に日本のように「はい、口開けてください」「閉じてください」「うがいしてください」といった細かな指示はなかった。

というのも、口の中にばい菌等が入らないようにするために、ゴムでできたシートというか膜というか、そういったものを口に固定されるため、治療が終わるまで口を閉じることができなかったのだ。

日本の歯医者では見たことのない器具だったのでびっくりした。


顎が外れそうになって少し痛かったが、正しい治療を行うためであれば我慢できた。


スウェーデンの歯科技術は高いと聞いたことはあるけれど、今回それを実際に体験できた気がする。


まとめ

できる限り海外に行く前に歯の治療を終えるべきであるが、私も終えたつもりが、再発してしまったので、万全に体制を整えることは難しい。


高いけど歯科治療費付きの海外旅行保険を選ぶか、現地で高い治療費を払うか。


私の場合は保険を選ぶ時点ではあまりに楽観的だったので高い治療費を払う羽目になったが、いい治療を受けられて、結果的に満足しているのでOKとする。

歯は大事にしよう。



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