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Elmar 90mmレンズをもって美唄の美術館に行った話

仕事で旭川にいった帰りに、美唄にある美術館・アルテピアッツァ美唄にいきました。

この美術館は廃校になった旧・美唄市立栄小学校の敷地をそのまま美術館にしていて、体育館と校舎がギャラリーになっているほか、広大な敷地の中に安田侃氏の屋外彫刻が林立している。
彫刻はでかいし、屋外だし、晴れてるしで、撮影にはもってこい。

Leica IIIf , Elmar 90mm f/4, Fujicolor 100


今回、Elmarの90mmレンズで撮りました。
Leica IIIfには90㎜用フレームなんていう気の利いたものは搭載されていないから、なんとなく画角を予測して、ぐっと、寄ってることを期待して撮りました。
こんな感じです。

安田侃作「帰門」(以下、同じです)


先の「帰門」を展示室の中から窓越しに。


「無何有」(かな?)とストーブ
「相響」
「天聖」と「天沐」

ここから、失敗写真。

まず今回、実感したのは、晴れた日の雪はとても明るい、ということだ。
2月で見ての通り雪がたくさん積もっていて、この雪が日光を思いっきり反射するのだ。
敷地内の遮るものがない場所(多分、旧小学校の校庭に当たるところ)では露出アプリのEV値は16を指していた。
太陽の方向を避けているのに、どこを向いても逆光みたいになってしまった。


「妙夢」(もともと黒い作品が、黒ツブレして黒一色になってしまった)



黒ツブレ以上にやらかしたのは、寄りすぎた写真。
寄るために90mmレンズを使っておいて文句を言うのもおかしな話だけど、たしかに寄ることには成功した。
でも寄りすぎて正体不明の写真になってしまった。

「真無」(のアップ)


「めざめ」(のアップ)


確かに、例えば、花とか自動車とか造形に馴染み深いものなら、寄れば効果的だったかもしれない。
でも、もともと造形そのものがオリジナリティのあるアート作品に寄ったら、そもそもそれがなんであるか、意味不明にるのである。(それはそれで印象深いとも言えるけど)
寄った写真を載せるなら、先に引きの写真で作品の全体像を見せなくてはいけなかったのかもしれない。


だから、比較的形状がわかりやすいものは、90mmレンズで寄ったら(まあまあ)上手く撮れた。
次の写真が今回のベストショット。

展示室内のストーブ

彫刻作品じゃない普通のストーブなのだけど、窓からの光で陰影もでているし、炎も印象的だし、気に入った1枚になった。

今回は雪のなかの彫刻作品を撮ってみたくて冬にきたけど、パンフレットの写真を見ると、雪のない季節も、緑の中の作品がとても綺麗に見えるようだ。(そりゃ、雪に埋もれてしまっているのから、当たり前だけど)
次に来る時は、もうちょっと思い通りに撮影できるようにスキルを上げておきたいです、はい。


エルマーのレンズを持ち運ぶのに、zoffのメガネケースがぴったりでした


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