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水を見るとき、思案すること。俺はシャバというコップ一杯の真水に落ちた紫色の一滴のインク

みんな元気?調子どお?


紀元前の学者タレス曰く、「万物の根源は水である」「汝自身を知れ」
その言葉の本当の意味わからないけど、昔から水が好きだ、飲み水としてはもちろん風呂やプールで浸かる事。それはちょうど楽器のチューニングみたいに自分を取り戻すことに肉薄する。

古代ローマのテルマエから今日のスーパー銭湯に至るまで人間の多数は水に触れることで自身を調律し健康に生きるために必要な要件であったことは想像に難くない。


水。子どもの頃、川がすぐそこに見える団地に住んでいた。
今でも考え事をするときはよく川沿いとか水のあるところに行きタバコに火をつける。

雨の日、車の座席をレイドバックして天井に打ち付ける雨音に耳を澄ませばなんとなく鉄の繭に守られている気がしたし、ガラスについた水玉に名前をつけて大きくなるまで待つGAMEをしながらぼーっとする時間も好き。少し深呼吸をする。


自転車に乗ればすぐそこに海もあった。夜帰りたくない子どもの俺は海で小便をよくした。
元自分だったものが世界に流れていって、なんとなく受け入れられたような気がした。

浮力を以て、地上の運命から解放される感覚を持てるからプールにも行く。

多目的トイレも落ち着く、水が出るところが3つくらいある。


サーフィンも林檎と地球の間にある摂理を消してくれる。鳥が空を飛ぶのはこういう感覚かと思案する。

北島康介さんと泳いだプール
杉本博司 海景シリーズ これ大好き

ところで、一杯の水が入ったコップの中に落ちた紫色の一滴のインクのように揺蕩いながら綺麗なものに爪痕を残して生きていくのが人間だと考える。
この大きいコップにインクが落ちた時、その波紋が対岸まで届く影響力を持てるだろうか。

今日も玄関を出たとき。PCで取引先の人と対峙するとき。コップの中にインクが落ちる。

その時、全体の中の個人としての振る舞いを求められている。人の多い街に出ればその波紋の数も正比例し多くなる、波はまた誰かにぶつかり巡り巡ってコップの中は混沌になる。
だから、たまに自分を調律し取り戻すため、どこかの国のどこかにある綺麗なままの海につかりたくなるんだと思う。全身で感じたい、この社会で生きるってどれだけ凄いことなのか。


最後に、赤沢日帰り温泉館

〒413-0233 静岡県伊東市赤沢170−2
ここ究極に幸だから調べてみて。秘密のオススメ温泉。



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