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特別養子縁組で全く新しい人生が始まった私の、頭の宇宙が広がったきっかけ。

こんにちは。
実子の長男と、特別養子縁組で出会った次男を育てています。母親です。


今朝、TBSの久保田智子さんが「文藝春秋」に寄稿された『特別養子縁組で親になるまで』を読みました。


20代で「子供を産むことは難しい」と医師に言われてから、40代で特別養子縁組を通してお母さんになるまでの、久保田さんの心と頭の動きをとても丁寧に書かれている随筆です。


人によって事情はそれぞれですが

私も、不妊治療をしたり
大学生の弟を亡くすという
自分なりにしんどい経験を持っていることから、

久保田さんが書かれていた

「おめでとう と言うと胃が痛む」
「自分の不幸に周りも巻き込んでしまう」

といった気持ちは
すごく、実感あるなぁと思いながら
読ませて頂いていました。



・・・



印象的だったのが
久保田さんが、自分を悩ませていたのが

「 産むことが親になる唯一の方法だと
 自分で限定していたから 」

だと気づいた、というお話。


私自身もこの感覚は、
特別養子縁組にすすみたいと思う過程で
大きなきっかけでした。


・


少し話は変わりますが

本『自分の価値を最大にする ハーバード心理学講義』の中で、著者のブライアン・R・リトル教授が

「 自分の評価基準を狭めすぎず、多く持てた方が
 柔軟に、幸せに生きやすい 」

というようなことを言われています。



どういうことかと言うと

具体的すぎる例をあげさせて頂くと…



私は今、特別養子縁組で迎えた
血のつながらない次男を育てていますが

そんな私がもし、

【 血の繋がった子どもを持つことが、
  自分の幸せだ 】

という評価基準だけを大切に生きていたら…?


不妊治療で第二子を授かれるまで
私の悩みは解決せず、
当然、
養子の次男と出会うことは出来なかったです。


特別養子縁組を考える前、
不妊治療から経験しましたが、
途中で「自分の望みのコアは何だ?」と考えた時に
「 血の繋がり 」は、自分の求めているコアではありませんでした。


これはあくまで、私の場合ですが

私は

【 家族が増えたら良いなぁ  】

【 親が必要な子がすでにいるなら、
  その子の親になりたいなぁ  】

これが、叶えたいことでした。


人によって願いは違って
だからこそ色んな真剣な選択があって
それぞれに素敵だな、応援したいなと
感じますが、


私の場合は、
【 血の繋がりの有無 】が
人生のコアの評価基準では無かったため
それに気づいた時、それはもう
新天地に降り立った気分でした。



・・・



気づいてからの自分の行動は、
180°変わりました!


排卵周期あれこれを全く考えなくなり


特別養子縁組について
現状を知ること、
歴史や海外の様子を知ること、
色々調べて進んでいくことは、
本当に楽しかった。
(今も日々勉強中です…!)


まだ次男を迎えていない段階でも、
誰かの嬉しい報告への「おめでとう」が少し、
前よりも柔らかく言えるようになりました。



プロセスとしては
不妊治療から特別養子縁組でしたが

私にとって「特別養子縁組」は
何かを諦めた結果でも、
負け惜しみでも、妥協でも、全くありません。



「特別養子縁組」の道に進んで
実子の長男と、養子の次男の
親になれたこと。


私にとって、これは、
今までの自分では得られなかった
全く別の、新しい人生です。


見た目は何も変わっていなくて
ただ頭の中だけがガラリと
変わっただけですけど、

子どもたちを幸せにするという
役割までもらえて
子どもたちから日々たくさんの経験をもらって

私は新しい人生との出会いを、
今とっても楽しませてもらっています。



・・・



それにしても…
記事に掲載されている写真の中で、久保田さんが娘さんを見つめる笑顔が、本当に素敵でうっとりします!



人は変われる、
人は人を幸せにできる、
そして人は、自分で自分を幸せに出来る
生き物だと思います。


頭の中の宇宙に、
制限をかけるのも外せるのも自分だけ…


いろんな人の、
いろんな宇宙が、
自由にひろがる社会でありますように!


#特別養子縁組 
#多様性

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