見出し画像

旅の変化

2回目の投稿

(今回の記事は書きたいことを書いただけですから、明確に伝えたいことがあるわけではありません)

 先日、今までためていたお小遣いを全て使って趣味の鉄道旅に行ってきました。私の言う「鉄道旅」とは、「電車に乗ること」を目的とした旅を指します。(私は一応、(良民)鉄道ファンです)

 何に乗ったかと言いますと、関東圏最後の「国鉄型特急」である185系電車の臨時特急列車です。行先は新潟県の越後湯沢駅。

 関東圏にお住まいの方ならご存じの方も多いかとおもいますが、この「185系」は2021年度まで静岡県の伊豆方面への特急列車「特急踊り子(Ltd.Express Odoriko)」の運用についていた電車です。

 2022年3月(2021年度の終わり)に、「最後の国鉄型特急」として多くの注目を集めて定期運用から引退した「185系」ですが、あまりにも人気であったことや、JR東日本で車両が不足していることから今でも臨時列車の運用につくことがあるのです。

 スマホもなかった国鉄時代の旅情を味わってみたいということで、今回はその「185系」電車とやらに乗ってみたのです。

(補足)
乗ったのは、
・臨時特急 谷川岳もぐら号
・臨時特急 谷川岳ループ号
※高崎線・上越線経由で、大宮~越後湯沢の全区間を往復約6時間かけて乗ってきました。

「国鉄時代」を再現する意識

 現代の多くの人にとっての国鉄時代の特急列車や新幹線のイメージは

・うるさい
・せまい
・おそい
・ゆれる

などあまり良いものではありません。新型の電車は揺れも少ないですし、コンセントもついている、遮音性もすごいです。

 ただ私は、現代と国鉄時代の一番の違いは「時間のつぶし方」であると思っています。

 国鉄時代にスマホなんてありませんから、できることといえば

・読書
・弁当を食べる
・おしゃべり
・景色を眺める

 くらいでしょうか。現代の若い世代の人がやらなそうなことばっかりです。スマホ見ていれば1時間くらいすぐに過ぎていきます。

 SNS閲覧や動画視聴などは正直どこでもできますし、なんかずっとやっていると目が疲れて気分が悪くなるので今回の鉄道旅ではこれを極力避けるようにしました。せっかく「国鉄特急」に乗っているのですから、自分も極力国鉄時代に戻らないといけません。

 結局6時間の移動時間でやっていたことは

・景色を眺める
・弁当を食べる
・電車の雰囲気を楽しむ(鉄ファンとして)

だけでした。

(軽い旅行紀)

10:30頃 大宮駅
 国鉄時代を象徴するうるさいモーター(MT54)音を響かせながら、大宮駅7番線に185系入線。編成番号はB6、6両編成。

10:37 出発
 多くの撮影者に見送られ大宮駅を発車。電子音鉄道唱歌チャイムが流れ、約3時間の旅が始まりました。

11:30頃 高崎駅
 北関東の広大な住宅街を抜け、高崎に到着。他ホームには国鉄末期頃に落成した211系電車が並んでいました。

 利根川を渡り、赤城山の麓(?)を走り抜けいよいよ「谷川岳」に向かっていきます。

12:40頃 土合駅
 日本一の「もぐら駅」と言われる土合(どあい)駅に30分ほど停車。下りホームは地下70mにあり、地上まで約480段の階段が伸びています。気温が常に低いことを活かして酒の醸造をホームで行っています。

 地下70mのトンネルに警笛を響かせて、電車は終点の越後湯沢駅に向かいます。。。。。。


(これ以上は需要なし)


 関東平野を轟音を立てて走る電車に乗りながら考えていたのですが、結局旅行のほとんどは「移動」で決まるのではないでしょうか。

 今回の旅ではスマホを触っていないので(何回か友達とLINEしたけど)、景色を見るか、弁当と茶をたしなむか、のどちらかしか選択肢がありません。その代わり、景色や弁当にすごく集中できるような気がしました。

 高崎線内の住宅街は一見つまらなさそうですが、よくよく見てみると気が付くことも多いです。熊谷あたりで「ありがとう新掘小学校」という看板を見かけました。廃校なのかなと思って、そこから小学校の様子や地域の様子をいろいろ想像してみました(ここで少しルールを破ってスマホで調べてみたところ、どうやら他校との合併でこの「新掘小学校」は廃校になってしまうようです)。

統廃合についての資料


 あと、群馬県内の前橋周辺は SANTORY社などの工場(?)がありましたね。

コーヒーのbossが描かれています

利根川の水が上流になるにつれて澄んでいくのにも結構感動しました。

 些細な事にも目を向けて思考を巡らせていると、自分の世界にどんどんと入り込んでいって、すごく心が落ち着きました。

 水上あたりでしょうか、少し眠くなって電車の音と揺れを感じながら転寝(うたたね)をしたのですが、これも凄く良かったです。

水上駅

 国鉄の電車なんだからうるさくてしょうがない、と思われるかもしれませんが、(なぜか分かりませんが)この雑音が凄く良いんですね。遮音性に優れているとかえって外の景色に目がいかないです。。。

 今の電車はどうでしょうか。新幹線は速達性や遮音性を高めた代わりに、窓があんなに小さくなりました。リニアにいたってはほとんどトンネルか遮音壁です。移動時間が単調すぎるようにも感じます。

 人間だってもとはただの生き物ですから、あまりにも「生物離れ」した高度なものをもってしまうと、何か物足りなくなってしまうのではないでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。
20230918-2

国鉄185系電車 B6編成





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?