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【超危険】SpO2 100%の落とし穴【新人看護師必見】




前回の記事でもお伝えしましたが、SpO2 100%はとっても危険!



それはCO2ナルコーシスのリスクがあるからです!



前回の記事→https://note.com/black_nurse_/n/nffa9255d4638




今回は実際に私が経験したCO2ナルコーシスの事例を1つ紹介します。




・80歳代 男性 細菌性肺炎にて即入
・既往歴に2型呼吸不全あり
・来院時ルームエアでSpO2 85%前後と低値
・酸素マスク5L投与で投与開始




酸素投与開始後より、SpO2は98-100%をキープできており私達も安心していました。


しかし突然ナースステーションに鳴り響くモニターのアラーム。


その患者さんのSpO2がどんどん低下していきます。




すぐに訪室すると意識レベルはⅢ群、呼吸数は10回程度に落ちていました。



即バックバルブマスクで換気!




ドクターに報告しNIPPV装着開始。



NPPV装着後数分で意識レベルは改善しました。



急変時に採取した際の血ガスのPaCo2の値はなんと100超え!




上記のような事例は医療現場では時折あることです。




CO2ナルコーシスはCOPD、肺結核後遺症などの呼吸器疾患だけでなくALSや重症筋無力症などの神経疾患などでも生じることがあります。




・酸素投与前には必ず既往歴の確認
・酸素投与後の頭痛、錯乱、傾眠には注意




この2点は非常に重要です。



酸素投与をしている患者さんにおいて、SpO2 100%が続くのはよくないということを頭の片隅においておきましょう。



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