見出し画像

ショートスリーパーに憧れる人へ

人間は人生の3分の1もの時間を睡眠に使っていると言う。

普通の人は1日6〜8時間ほど眠っているのではないだろうか。

しかし、世の中にはショートスリーパーと呼ばれる短時間の睡眠でも十分に活動できる超人がいる。

芸能人の武井壮などがそうだ。

そして、意外にもショートスリーパーに憧れる人が多いのだ。睡眠時間を削り、自由な時間を創出できることは大変価値があると思う。

そう、実に僕もショートスリーパーになりたくて色々調べて実践したのだ。

結論から言うと、ショートスリーパーというのは遺伝子レベルのもので、なろうとしてなれるものではないのだ。


そんなこといざ知らず、無理に睡眠時間を抑えた人の末路を実体験を基に紹介しよう。

私はその頃、絵を描くことにハマっていた。絵を練習する時間を確保したいあまり、睡眠時間を削ることを考えた。

ショートスリーパーという概念は知っていた。ショートスリーパーになる方法や訓練など、ネットで検索するとゴロゴロ出てくる。


普通の人間がそのようなことを行うと一見、3時間〜4時間半程の睡眠で生活できるように感じるが、それは罠なのだ。

慢性的な睡眠不足は脳細胞の自己破壊を引き起こすという研究結果がある。記憶力や認知能力が低下して、これによってアルツハイマー病にかかるリスクが増大する。他にも鬱病などを引き起こす要因にもなるのだ。

一番厄介なのは僕のように睡眠相後退症候群になってしまうことだ。睡眠相後退症候群というのは簡単に言えば体内時計がぶっ壊れて朝4〜6時に眠くなって昼間12〜14時に起きるというもの。

ほとんどの人は学校や会社などの社会的な制限から朝起きて活動しなければならない。しかし、睡眠相後退症候群になるとちょうど眠くなってきた2時間後とかには起きて活動しなければならないという地獄が待っているのだ。

当然、学校や会社ではパフォーマンスは落ち、場合によっては遅刻などをしてしまい周囲から信頼を失っていくことになる。

また昼寝などでなんとか賄っても睡眠負債は解消できず、負のループに陥るのだ。

僕はこの負のループに陥って、大学3年のころ留年一歩手前になるくらい学校に行けず、起きたら授業全部終わってしまっていたということもあった。

普通の人の感覚で言えば、夜中3時くらいに大学があるような感じなのだ。

兎にも角にも、ショートスリーパーになって得られるメリットよりも睡眠負債を溜め込むデメリットは大きすぎるのでオススメしない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?