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孤独の王様

自分の人生は誰かにとってはなんでも揃っている羨ましい人生なのではないかと思っている。
仕事にも結婚にも何もかもが順風満帆でさぞや楽しい毎日を送っているように見えるだろ?
その楽しそうに見える裏側では、本当の事は隠して作られた笑顔を浮かべるだけ。
心で思っていることを言ったらきっと誰かを傷つけるし、本音をぶつけたら嫌われるし、離れていくし、引かれるし。
そういう人たちの顔をたくさん見てきたから
本当の事は言わないし、人には高い壁を作る。
体面的に幸福そうにみえるのは
幸福そうに取り繕っているからで、
学芸会の舞台に立ったセットのお城のように
裏を返したらみすぼらしい木の板1枚。
本当はみんなのように楽しく仲良く喋りたい。
みんなの輪の中に入りたい。
だけど、そういうことができない。
みんなの笑顔を奪うし、みんなの輪をぶち壊してしまいそうだから。

そういうもんだと割り切って
もう数十年経った。
変わらない。
相変わらず、自分は自分で勝手に孤独になって勝手に大きなお城のセットを組み立てている。
裏を返したらスカスカなのに。
作られた笑顔で今日も誰かが羨ましいと思う人生を外面良く歩いているんだろ。

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