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初心者のための投資のこれから<6月>(無料) 2024年6月最新版 14配信分

FXを中心に、ドル円相場を、株、仮想通貨の今の状況とこれからの分析を、初心者向けにお伝えします。



ドル円にとって非常に動きのある数日がこの週で起きています。
それを時系列でみていきましょう。

注目のアメリカ消費者物価指数、政策金利を決めるFOMC

6月12日 21:30 5月にアメリカ消費者物価指数が発表されました。

5月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回0.3%  今回0.0%(予想0.1%)
米国5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回3.4%  今回3.3%(予想3.4%)
米国5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回0.3%  今回0.2%(予想0.3%)
米国5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)  前回3.6% 今回3.4%(予想3.5%)

結果はすべて予想を下回りまあした!

ドル円は大きく下方向に下がります(ドル安)
157.144円から大きく下がり155.794円まで落ちます。

 内容的には、サービス分野で最大部分を占める住居費は0.4%上昇。持ち家のある人がその家を賃貸する場合の想定家賃である帰属家賃(OER)も同じく0.4%上昇した。ガソリンは下落しました。
  ブルームバーグの計算によれば、エネルギー、住宅を除いたサービス価格は前月比で2021年9月以来のマイナスとなった。サービスセクターでは幅広い分野でインフレが鈍化。中でもここ数カ月の価格圧力を上昇させてきた自動車保険は、21年以来の低下となった。航空運賃はほぼ1年ぶりの大幅下落。ケーブルテレビと衛星放送、動画配信サービスの価格はほぼ20年ぶりの大幅な低下を記録した。と、報道されています。

こうして大きくドル安に進んだ相場は、重要な6月のFOMCを迎えます。

 12日深夜、日本時間13日午前3時に金利が発表されます。
そして、さらに注目されるパウエル議長の会見が30分後にあります。

米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表  前回5.25-5.50%  今回5.25-5.50%(予想5.25-5.50%)
 

変更なし、金利据え置き

24年利下げ予想1回に減少-来年は4回


FOMCは6月11-12両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。決定は全会一致。金利据え置きは7会合連続となる。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。
 今回の金利据え置きは99%という確率で見込まれていました。すでに価格にも織り込まれていました。 しかし、ここで大きくドル高に上昇したのは、今後の金利の値下げ回数です。前回の展望では、年3回とされていたものが、アメリリカのつよい雇用情勢で、年2回になるかもしれないと、懸念されていたのです。
 しかし、今回のFOMCの発表では、わずかに1回だけ、という結果になったのです。市場は大きく失望し株価はさがり、ドルはドル高に走りました。
155.899円から156.414円に 。


米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 

+

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC会合後の記者会見で「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」と発言。その上で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるには、良好なデータをさらに目にする必要がある」と語った。
 直前のCPIの結果が、下がったものでしたから、ハト派の見解が期待されましたが、パウエル議長のタカ派の発言をうけて、ドル円は朝方には156.906円あたりまで上昇しました。

 こうして、翌日にはCPIの発表であれだけ下がったドル円は、また元の位置に戻り戻り、
翌日の

日本の日銀会合と政策金利の発表

を迎えることになります。

14日金曜日 正午
発表時間は決まっていません。
今回は昼12時20分ごろに発表されました。

日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表

前回0-0.1%  今回 0-0.1% 予想0-0.1%

据え置き、変更なし

 同時に、日銀が長期国債買い入れの減額方針を発表

ドル円は157.049円から円安に上昇します。157.622円になり、さらに上昇します。157.978円と158円手前まで上昇します。
金利はやはり据え置き、円安です。
 また、日銀が長期国債買い入れの減額方針を決めましたが、これはすでに数日前から報道されていることであり、インパクトを受けるような発表ではありませんでした。しかも、今後1ー2年程度の具体的な減額計画は次回会合で決めるというので、とてもいますぐではなく具体性もなく、円はさらに売られていきます。円安、上昇です。

植田和男日銀総裁、定例記者会見

会見前には158円を超えました。

15:30 会見がはじまります。
 日本銀行は14日の金融政策決定会合で、月間6兆円程度としている長期国債の買い入れを減額する方針を決定した。具体策は次回の7月会合で決めるが、植田和男総裁は記者会見で減額は相応の規模になるとの見解を示した。

 会見はタカ派でした。いつもハト派ととらえられて、円安を進行させた反省があったのでしょうか?
 さらに、7月会合での利上げの可能性を問われ、「その時までに出てくる経済・物価情勢に関するデータないし情報次第で、短期金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することは当然あり得る」と語りました。

 7月の金利利上げは円高方向にすすみます。会見中にドル円は大きく上下を繰り返しました。

 このあと、ドル円はさがります。157円後半に、156円台へと。ひさしぶりに円高情報です。

 改めて、この数日の値動きを見ると、大きく上下にドル円はうごきましたが、すべて元の位置に戻るという動きになりました。
 (この記事を書いているのは14日午後8時)ドル円はニューヨーク市場に向けてまたドル高方向に進んでいます。
 手元のチャートを1時間足、4時間足でみてください。
結局、大きな動きのレンジ相場となっています。今回はこれがすべてです。

今後はどうなるのでしょうか?

円高方向に進む情報も出てきました。しかしそれは7月にの話です。
 このところ、ドル安方向に進む情報の経済指標が多く出るようになっています。
 FOMCの利下げは1回だけですが、追加利下げがあるとマーケットはみています。今年の大統領選挙が、1回だけの利下げを許さないからです。
 また、地方銀行破綻のうわさがまたしても出てきています。
 結局、ドル円はアメリカの都合で動きます。
 日銀のリアクションは一時的です。それよりも、ドルがドル高であることがこれからなくなる方向性が強いとみています。

 とはいえ、ドル円はまた160円を目指すでしょうから、また為替介入の話題にトレーダーは巻き込まれます。
 そうこうしているうち、ドル安がきて、ドル円は下がると私は見ています。
 長期のドル安と目先の円高、これを初心者はきちんと区別して対応しないと利益を得ることはできません。

 頑張りましょう!



負けないトレーダーになる ワンニャンポイント!(今回はおやすみ)


<この「ひじきのFX]では経済指標のファンダメンタルを中心に、ドル円などの動き、相場の方向性をおしらせしています。相場の方向性を間違わなければ、勝ちやすくなります。なにより、短期に逆張りになり含み損を抱えても取り返すことが出来ます。この方向性を間違えると大きく損切りをして退場の憂き目をみることになります。テクニカルについては、動画をみて(ユーチューブなど)勉強した方が身に付くので、ここでは解説していません>

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