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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ジャズの聴き方(その1) b labo vol.84

ジャズの聴き方(その1)

スポーツでもなんでもルールがわからなければ面白くありません。
ちょっと音楽性を向上させたいな、とか考えて闇雲にジャズを聴いてもあまり意味がない。音楽にもルールやお約束のような決まりごとがあるので、まずはそれを理解することが大切です。

これから説明するのは超入門的なことですから「わかってるわい」という方はすっ飛ばしてください。

ジャズとひとくちでいっても広大な定義があってキリがない。
ここではひとまず1940年代後半から60年代に流行したモダンジャズ、それもビバップと呼ぶものを中心に進めていきます。

まずは編成、3人から6人くらいの少人数のバンドのことをコンボといいます。トリオとかカルテットなど聞いたことあるでしょう。
コンボにはリーダーがいてこの人が中心となって主旋律を担当したり、曲の展開や進行を決定していくのが一般的です。

曲の始まりは他のジャンルと同様にイントロがくっついている場合も多いですが「ルバート」から始まるものもある。
ルバートの意味は「自由な速さで」ですがジャズの場合メロディ自体をかなりくずしています。通常リーダー格の人がソロで演奏しますが、何の曲か?わからないほどくずしていることもある。

ちなみにルバート部分で演奏されるのは曲の主旋律を基本としていて、
このメロディのことを「テーマ」といいます。

ルバートが終わると全員が演奏に加わる。このときカウントを取ることはまずありません。各自はルバートで演奏されるテーマ終わりがどこか?理解する必要がある。これにはコード感を養うことと場の空気を読むことが大切です。

全員が加わってもまず一回はテーマを演奏します。
ジャズの場合リズムはスウィングビート(4ビート)が基本です。
チーチキ・チーチキ・・・というやつですが、ロックのようにスネアドラムが2拍・4拍にありません。

慣れていない人はここで拍とテンポを見失います。
ジャズドラムではハイハットを2拍・4拍で踏むのが決まりですから、ロックにおけるスネアの代わりとして捉えてください。

でもこれって結構難しいですよ、速い曲になると1拍・3拍によくひっくり返ってしまいますので訓練が必要です。

つづく

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