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自然がくれる経験

保育の仕事をしてから知った、自然との出会いの楽しさがたくさんあります。

自然との一期一会の出会いを子どもと共有できる瞬間は、私にとっての保育の楽しさのひとつ。



満開の桜の木々を目に焼きつける。お花見給食も楽しい。桜吹雪に出会えることも。素敵に咲くチューリップの道を散歩。青々とした草むらにゴロゴロ寝転んだり。だんごむしやバッタ、虫たちと出会ったり。風とたわむれて遊ぶのも楽しい。ひらひらとたなびく紙テープ、こいのぼり。


砂遊びや水遊び、思いっきり楽しむと、保育者も予期せぬ出会いが待ってる。形や扱い方が自在だからこその楽しさや経験、試行錯誤がある。野菜や植物を育てる経験もできる時期。収穫した野菜をみんなで味わう瞬間は、嬉しい。クラスによって、子どもたちによって、生き物や植物への思いはそれぞれだった。ザリガニやカエル、ヤゴのお世話とかも。アサガオを育てて、葉や花で色水遊びも楽しかった。


柿やひめりんご、アケビ、かりん、実りをみんなで味わう。わくわくする瞬間。さつまいもは、焼き芋に。楽しくて美味しい季節。色づいていく葉、落ちていく葉、裸になる木、様々な変化を見せてくれる木々を、みんなで見ながら、あーでもないこーでもないとつぶやく。踏みしめる落ち葉の音、こおろぎや鈴虫の声、耳で楽しむ秋もいい。


子どもたちが楽しみにする雪。初めて降る日の盛り上がりときたら。子どもたちの顔からわくわくが滲み出る。雪遊びの支度はちょっと面倒だけど、そんなのみんな気にならない。雪を踏みしめ、転げまわり、丸めて、投げて、滑って、寝転んで。つららや氷は、宝物。みんなの目がキラキラかがやく。

そして、冬の終わり。木々の芽が膨らみ、チューリップやヒヤシンス、クロッカスの芽が顔を出し、春を待つ。子どもと一緒に芽ぶきを観察しながら、1年の終わりと成長を感じるとき。





これらは、ほんの一部だけれど、保育を思うとき、私にとって切っても切り離せない存在が「自然」。

保育にかかわってから、自然の変化がよく目に留まるようになった。それはきっと、子どもが自然との出会いに心から感動する姿をたくさん見せてくれたから。


字面だけの綺麗ごとに見えるかもしれないけど、そうじゃない。もちろん、どの子も同じように感動体験をするわけではない。

でも、ここに書いたこと一つ一つに、それぞれの子どもたちと感動を共有した思い出が蘇る。この思い出は、私にとっての宝物。


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これは、数年前の私のつぶやき。今でも、この時の光景を鮮明に思い出せる。



自然との出会いの中で、「感動すること」は、心を豊かにしてくれる。そして、その感動を誰かと「共有、共感すること」は、気持ちを受け入れてもらったり受け入れたりする経験につながる。



自然がくれるものは、本当にたくさんある。保育を通して、そう学ばせてもらった。



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