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親の責任とはなんぞや?

親とはなんぞや?ついでに保護者とは?

親とは、子を持つ人のことである。父と母の汎称である。
子とは親から生まれたもの。また、それに準ずるもの(養子など)。
生物学的には、そんな意味なのでしょう。
しかし、世の中には産んだ子どもを育てられない親もいますし、親から逃れて生活をしている子どももいます。
親と似た概念に保護者をいうものがあります。
保護者とは、未成年者などを保護する義務のある人。特に、その子どもの親、または親に代わる者。または、弱い立場のものを保護する人。特に少年に対して法律上監護教育の義務を有する者および少年を現に監護する者。
こうした定義を元に考えると、親は大人と認識されるまでの子ども(要は未成年)を保護し、育てる役割といいますか、責任を持つことになります。
では、成人した子どもは保護をする必要はないのでしょうか。
法律的には、子どもが成人した場合には基本的に親といえども子供の行動について法的責任を負うことはありません。子供であっても、親とは全く別人格を有する他人である以上、他人である子供の行動から生じた結果について親が法的責任を負う理由が存在しないからです。
ところが、芸能人の息子(成人)が事件を起こした場合は、親が謝罪をしますし、政治家の息子が官民接待をした場合に、「息子は別人格」と言っても、支持率に影響があります。
子どもがどのように育つのかは、成長期に親がどのように育てたのかが大きく影響をしますし、成人した後でも、身内である限り、その責任からは逃れられません。
親はいつまでも子どもに対して責任を負い続けなければならない。
これが私の見解です。もちろん、成人した子どもの罪を肩代わりすることはできません。しかし、罪を償った子どもを支援することは親の責任でしょう。


親の責任はいつまでも

子育てに失敗ということがあるとは思いませんが、成人した後でも、子どもが困って、どうしていいのかがわからない時はあるでしょう。その時に相談に乗り、支援をするのが親の役目であるならば、子どもが支援を必要としなくなるまで、親の責任は続きます。

私には、二人の娘がおり、二人とも大学を卒業して社会人になっています。
私は彼女らが高校生の時に離婚をして、家を出ています。その間、5年ほど会っていませんでした。ですから、彼女らの大学生時代のことは知りません。高校生までは一緒に暮らしていましたが、まともに会話をした記憶もありません。
家族の住まいと生活費の保証、学費を支払ったという点では、親の責務をはたしたのかもしれませんが、まだまだ私には親の責任が残っています。
妻だった人は体調を崩して仕事をしておらず、次女はうつ病を発症しています。長女は正社員として仕事をしていますが、かつてはパニック障害を発症していました。
家族はそれぞれに戦っており、その中で私に支援を求めてきたのです。


ところで家族とは?

家族というのも微妙な関係性です。私は離婚しているので、結婚していた人とは現在は家族ではありません。法律には詳しくありませんが、親権は彼女が持っているので、戸籍上も家族ではないでしょう。現在は、養育費などの支払い義務はないのですが、生活費の仕送りは継続しています。それは、私自身が家族の絆を立ちきれなかったからだと思います。
子どもの存在は不思議です。血のつながりというものなのかもしれませんが、いつまで経っても子どもは子どもなのです。娘たちがどう思っているのかはわかりませんが、離婚をしたにもかかわらず、私は父親でありたいと願っていたのです。
かつて、私は生物学上の親だったかもしれませんが、保護者としての役割を果たしていませんでした。
今、50歳を超えて、娘は社会人になっていますが、保護者になるチャンスがやってきたのです。
これから、私が親になるために考えて実践をしていくこと、親の責任を全うする過程を記録していきたいと思います。

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