アマチュアの指導者こそ「なぜ」を大事に

こんばんは伴です。

Twitterで下の投稿が流れてきました。

数十年前は「黙って言う通りにやれ」で下の人間がついてきていたのですが、30代以下の若年層はそれが通用しませんよ。納得しなければやらないし、納得すれば真剣にやりますよ。成果も出しやすいですよ。

というツイートですね。

いろんな背景があるんですが、数十年前と今の世代で決定的に違うのは情報の量です。

以前はテレビか試合観戦でしかトップアスリートのパフォーマンスを見る機会がなく、学習材料がかなり限られていました。

なので高校や大学の「名指導者」と呼ばれる人がいる学校へ入学・入部し、半ば思考停止状態で言われたことを守り続けることこそがそのスポーツで生き残っていく術だったはずです。

それがどんなに根拠がない練習や指導法だったとしても。

ところが今はYouTubeやTwitter、インスタグラム等を使えばかなり簡単に専門的な知識を持つ人が発信している情報を手に入れることができます。

そして、いつでも簡単に繰り返しトップカテゴリの選手を動画で見られるのでより良い動きを獲得しやすくなっています。

動画の中には練習方法や取り組むポイントなどの解説もあるので、アマチュア指導者の言葉よりも圧倒的な説得力を持った情報に触れる機会が増えています。

ですので単純に「ダッシュ10本やれ」と言われただけでは動かないのは当たり前ですね。

距離や出力、何を意識するのか、なぜ今そのダッシュなのか。

ここを明確にすることで納得させられれば、「やらされる練習」ではなく「自ら進んでやる練習」に変えられます。

ほとんどの大人が「強制されること」よりも「自発的にやる」方が成長しやすいという実感があるはずなのですが、アマチュアスポーツではいまだに無意味に強制した練習をしているところが少なくないのではないでしょうか。

中高生あたりまでは無理やり強制させて、思考停止でも量をこなせばある程度のレベルに引き上げることはできますがいずれ頭打ちになりますし、考える機会を奪ってしまいます。

中高の部活やクラブチームでも、試合が勝負事である以上チームの勝利は大事ですが、勝つことだけに拘って選手の成長する機会を奪ってしまうのはもったいないと思います。

選手に「なぜそれをやるのか」を提示しつつ、常日頃から「なんでこの練習をやると思う?」と投げかけられる指導者になろうと思ったツイートでした。

皆様のお気持ちを少しだけ。