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【北欧発】移乗福祉用具紹介その③~床走行式介護リフトMolift Mover180(モーリフトムーバー180 )|~

こんにちは、RYOKOです!

今回は第3弾、床走行式介護リストモーリフトの福祉用具紹介いきます(^_^)/

前回の記事はこちらから

【ノルウェーのリハビリ施設でヘビロテ使用・大活躍】北欧発の移乗補助具を紹介!
【北欧発】移乗福祉用具紹介その①~立位補助器 Sara Stedy(サラ ステディ)~
【北欧発】移乗福祉用具紹介その②~立位補助器 Gripo(グリポ)~

今回は、「モーリフトムーバー180 |床走行式介護リフト」をご紹介します。ノルウェーでは、立ち上がりやベッドから車いすへの移乗動作が困難な患者さん・利用者さんや、2人以上の介助者をつけても安全に異常が出来ない方のためによく使われます。

※施設等ではシリーズ180モデルではなく、205モデル(205kgの安全作業負荷)を使っている場所が多いかなとは思います。。

動画での説明はこちら。

 モーリフトムーバー180の使用動画

モーリフトシリーズは、ノルウェーでは主に医療施設で使用され、
広範囲の持ち上げが可能で、床から高い位置まで対応できるため、様々な介護状況に適しています。エルゴノミックなハンドルや使いやすいハンドコントロールを備え、介護者にとっても扱いやすい設計となっています。


モーリフトムーバーの利点と使用をおすすめしたい理由

1.わりと軽量でコンパクトなデザイン モーリフトムーバー180は、アルミニウム製で軽量なため、取り扱いが非常に簡単で動かしやすいです。重量はわずか32kgですが、180kgの安全作業負荷(SWL)を持つため、幅広い患者に対応できます。

2.上下幅広い持ち上げ範囲 このリフトは、床からの持ち上げから高い場所まで、広範囲に対応できます。これにより、様々な状況での使用が可能となり、介護の幅が広がります。例えば転倒した方をベッドへ移乗しなければいけない場合や救急車に運ぶ場合など。

3.優れた操作性 モーリフトムーバー180には、エルゴノミックなハンドルが装備されており、複数のグリップオプションが提供されるため、介護者の操作が楽になります。さらに、使いやすいハンドコントロールが付いており、直感的に、簡単に操作できます。

4.家庭から病院まで、あらゆるケア環境に対応 モーリフトムーバー180は、家庭での介護から病院での使用まで、様々な環境に適しています。そのコンパクトなデザインと高い操作性により、どんな場所でも容易に使用できます。

5.多様なスリングバーオプション 2点および4点スリングバーを選択でき、スリングバーは簡単に交換可能です。これにより、患者の状態や介護者のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。


使い方の注意点と対策(私個人の経験と感想をもとに書いてます)

1.使用前の患者さんの様態チェック ベッド上でスリングを装着する時、患者さんに痛みがある場合が多いのできちんと痛み・様態のアセスメントをする。

2. 適切なスリングの選択 患者さんの状態に応じて適切なスリングを選択し、正しく装着することが大切です!誤ったスリングの使用は、事故やケガの原因となります。私の職場では定期的に下肢切断の超高齢患者さんが滞在します。そのような場合は普通のスリングは使わず、下肢切断用のスリングを使います。あとはトイレ用・お風呂用のスリングもありますので、状況に応じたスリング選びはとても大事です。

3. 環境の整備 リフトを使用する際は、周囲の環境を整備し、障害物がないか確認してください。これにより、安全かつスムーズな操作が可能となります。私の職場であるあるなのが、ケーブルやコードにつっかかってなかなか前に進まない、部屋が狭すぎるなどがあります。事前コントロールは必須です。


おそらく介護の現場では、福祉用具を多数の医療者や患者さんで共有する中での、正しいスリング選択は、前知識がないと、時間もとられますし、あいまいな評価になりがちなので、その辺は注意したほうがいいとおもいます。

スリングを交差させる太もも当たりに、移乗中に痛みを訴える患者さんがいらっしゃいますので、ベッド上できちんとした装着を完成させることはとても重要です。

あとは何より、安全確認&患者さんの不安感恐怖心を和らげる策をとること!たとえ頑丈な機械とはいえ、患者さんにとっては「機械に持ち上げられる」「急に落ちたらどうしよう」など、特に認知低下が認められる患者さんに対する安心をサポートするアプローチは必須です。

私はよく指導する学生に「一度自分でスリングに支えられて持ち上げられてみよう!」と実際に試してもらいます。そうすることによって患者さんの気持ちが少しでも理解できることに繋がると思うからです。

自宅で使用している方もちらほら私の周りでは見受けられますが、その場合は幅Cmの確認や、もう少しコンパクトなモデルを使用している方が多いような気がします。

皆さんの参考になれば嬉しいです!質問やコメントもお待ちしています♪

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