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【取材の裏っ側】Vol.1 八重樫 東さん(元世界3階級制覇チャンピオン、大橋ジムトレーナー)

 チーフトレーナーを務める武居由樹&今永虎雅も出場した7月25日の有明アリーナ大興行。その裏で、八重樫東(やえがし・あきら)さんにとってはもうひとつの“戦い”がありました。

 同22日から23日にかけて放送された『FNS27時間テレビ』内の企画、「400m走生サバイバル」がそれ。各界の名だたるアスリート12名が集って400m走を競い、最下位が1人ずつ脱落していくというもの。レースとレースのインターバルは5分。呼吸は整わず、乳酸は溜まっていくという過酷さだ。

「あれ、めっちゃキツイんですよ。でも、やるからには全力で。けど、それ用の練習はしません」(八重樫さん)。大一番の直前というのみならず、普段から「いつ休んでるの?」というほどの超多忙ぶり(写真のように、メキシカンに請われればミット持ってあげてるし)。その間隙をぬって、新しいシューズを購入するという“準備”だけは怠りませんでした。

 現役を引退して3年半。いまだ選手たちとともに階段を走ったり、空いた時間をみつけてはジムワークしたりと、変わらず取り組む。そうして維持する底力を発揮して、何度も1位通過して魅せたものの、第7レースでついにお役御免に。

 不眠不休で総合司会を続ける千鳥&かまいたち両コンビが残念がる様子が印象的で、八重樫さんの絶えない笑顔は「彼らにとっても清涼剤になっていたんだなぁ」と感じ入りました。困ったときは「八重樫さん!」てコメント求めてたし(笑)。

 25日本番、長年ともに歩んできた清水聡は世界をつかめなかったものの、「でも、シミはよく頑張りました。ロンドン五輪メンバーがみんな集結して近くで見守ってくれたし。ボクもセコンドに就くことができましたから。世界戦のセコンドに入るの、あれが初めてだったんですよ」と感慨深げでした。

 同日創刊となった『THE BOXERS(ボクサーズ)』。最初の特集記事のあちこちに八重樫さんが登場しています。彼の存在なしでは、記事どころかこのWEBマガジン自体を実現できませんでした。あらためて、感謝申し上げます!

PS:
毎度毎度お世話になりっぱなしにもかかわらず「だからといって贔屓はしませんよ」と告げる記者に、「もちろんです。それが記者さんの仕事ですから」と返してくれる八重樫さん。やっぱり“漢”ですよアナタは──。
https://theboxersworld.com/

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