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瞑想を始めました

家族で期日前投票に行く。投票用紙に書くための鉛筆が、消毒されていたのが新鮮だった。個別にされているステンレスの台に向かって、サラッと書き投票をする。無事に届きますように。

混雑を避け、早めに回転寿司に寄り外食。そのあと、自宅(前に書いたフィリピンのアパート)に戻り、とりあえずヨガ、そして瞑想を行う。この間、お世話になっている福祉サービスのスタッフさんに「瞑想を始めました」と言うと、反応が微妙だったことを思い出す。福祉サービスの事業所では、わたしは占いオタクと知られているので(ほんとは占星術そんなに詳しくない)、何か禍々しいものを想像されたのではないか、とひとりで勝手に心配になる。スタッフさんは、ひとつ絶妙な間を置いて「マインドフルネス瞑想ですか……?」とおっしゃる。そうですそうです、科学的にも効果が証明されているマインドフルネスです。スタッフさんは、それ以上深堀りをせず「確か大企業の社長さんとかやられていますよねー」と合わせてくれた。そうですそうです。スティーブ・ジョブズさんとかね。わたしは一般人ではあるのですけど、やっています。

10分瞑想をして、心持ち脳の疲労がとれたところで、新潮クレスト・ブックスの「波」を音読する。「波」は、図書館で装丁が気に入り手にとった小説なのだが、とても良かった。津波によって家族を失った主人公の、内面の葛藤と狂気と深い悲しみ……。情感込めて音読したら、心酔してしまい、涙が出てきてしまった。1時間ほどでやめる。

それから先、重い腰を上げてポメラを開く。書く仕事をしてから、小説との距離が遠くなった。毎週のように友人に誘われてカラオケに行っていたこともあるけど(そしてカラオケではいつも声が出なかった)、それ以上に目の疲れが尋常じゃなかったので、読むのも書くのもしばらく抑えめにしていた。仕事しているときも目の疲れが気になり、そのことでスタッフさんに相談したけれども、「ストレスが関係しているかもしれませんね」と言われた。そして、今、(スタッフさんが微妙に怪しんだ)瞑想を毎日のようにやっている。瞑想はストレスを減らし、痛みに強くなる効果がある。よって、わたしの目の疲れは、かなり! 減った……!(体感的に) でもこれを、熱烈に話すとまたスタッフさんに怪しまれる可能性がある。

話を戻そう。ポメラを開き、数日ぶりに小説を書いた。今年の春から書き始め、何回も中途したけど、コツコツと書き溜め現在46枚ほど。一時期300枚を書くのも苦ではなかったのに、正直今では枚数書くのがちょっとしんどい。慣らしていかなければ。途中でポメラの電池が切れ、近くにある実家に戻り、単三電池を取りに行く。行き帰り、やっぱり小説を書くのはポメラがいちばん自分に合っているなと改めて思う。機能が少ないというのもひとつのメリットだけど、それ以上にポメラのフォントに慣れてしまって、Wordだと縦の字が微妙にずれているのが気になってしかたなくなってしまった。noteの記事のフォントは、ポメラと少し似ている(し、仕事で使っているテキストとも似ている)ので、気にならないのだが。

リモートワーカーなので、毎日がダラッとしている。いや、全国のリモート勤務の人がみんなだらしないわけではなく、ただ単にわたしが毎日の計画を立てるのが苦手なだけだ。スケジュール帳も使いこなせてないし、むろんタスク管理もできていない。でも! 小説は完成させたいから、週単位でノルマを設定して取り組むことにした。明日までに5枚書けばいい……早くもできるかどうか不安になっている。とりあえず、瞑想をしよう。




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