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1年以上、ヨガと瞑想をやった感想

ライフハック的なことを少し。コロナ禍で自粛生活を強いられてから、ヨガと瞑想をやることにした。もともと、わたしは精神的に弱く、物事を複雑に考え込みやすい性格で何度か入院せざるを得ない状態になったこともある。今ではわりとうまく感情の整理をつけられるようになり、それは環境の変化(在宅ワーク、ストレスフルな人間関係の解消)も関わっているのだけど、それ以上にヨガと瞑想による恩恵が大きいと感じている。

それで、ヨガと瞑想を実際にやってみて、どういう実感を得られたか、簡潔に報告をします。

まず、ヨガ。瞑想よりも先に始めたのがヨガ。その効果を体験して、はまってしまい一日に2時間もヨガをしていたこともある。

実感したのは、ネガティブな思考を繰り返す「反芻思考」というものが減ったこと。身体の感覚や呼吸に意識を向けるのがヨガの特徴だと思っているのだけど、それができるようになると、頭のなかでぐるぐると浅い思考をすることが減った。いわゆる今ここに集中するという「マインドフルネス」の状態を掴みやすいのがヨガの最大のメリット。

さらには長期的にヨガに取り組むと、前向きな感情が増えてくるようになった。これはハイになることとは別で、たとえば「仕事から逃げたい」という気持ちでいっぱいだったヨガ以前と比べ、粛々と取り組むことができるようになった。

見識者によると、ヨガをやると幸福ホルモンの「セロトニン」が分泌され、心が穏やかになるとのこと。わたしは脳の神経伝達物質にそんなに詳しくないのだが、ハイになるちょっと強めの「ドーパミン」というホルモンより、セロトニンのほうが長期的な幸福度を考えるとよいらしい。セロトニンが増えると、顔つきも温厚に変わるとのこと。美意識高いサイトには、セロトニンの分泌を重要視しているものもある。

次に、瞑想。これは人間関係がこじれたときに、心を強くさせようと決意し、始めたもの。瞑想は、スマホ依存気味のわたしにとって始めた頃はなかなか難しく、5分も続かなかった。それでも、5分弱の間行なっていると、脳の前頭葉あたり、額から上にかけて、ひんやりと冷却剤で冷やされているような不思議な感覚がした。瞑想も反芻思考を減らすのによいらしく、脳の疲れ、そして意外にも目の疲れにも効果があった。以前、眼科医の先生から、「目の疲れは脳の疲れだよ」と言われたことを思い出し、そうか、脳の疲れが解消されると、目の疲れも和らぐのだな、と瞑想を通じて改めて実感した。

瞑想も慣れてくると、15分とか20分とかを毎日できるようになり、次第に心が動揺しなくなったり、ちょっとしたことではテンションが上がらなくなった。もともとテンションが低い人間だったが、瞑想を習慣的にしてくると、俯瞰視する癖がつくのか、自分のなかの冷静な側面が表にでてきやすくなった。(小説でも3人称で書くのが前よりも苦手じゃなくなった!

以前読んだ、ケリー・マクゴニガル博士の「スタンフォードの自分を変える教室」に書いてあったと思うのだけど、瞑想をすると、自己認識に関する部位が発達するらしい。瞑想以前と比べて、自己理解が深まったという感触はないのだが、少なくとも、そのときの感情に吞まれることが(多少)減ったのかな。

以上が実感した効果の説明。ほかにもたくさんよいことがあったけど、これらは精神面の安定に寄与し、そしてコロナ禍を凌ぐために欠かせない習慣だった。あと補足。ヨガと瞑想を行なうと、ほかのことも習慣化しやすくなったのが新たな発見だった。これらのマインドフルネスは、自制心を高めてくれるということだろうか。なんともありがたやなことだなあ。

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