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【雑談】読書によって、人は癒されるのか?

お久しぶりです。先週まで体調不良のため、実家に一時帰省していました。その間、創作はもちろん、本もあまり読めず……。結果、およそ5年ぶり(?)に、図書館本を延滞してしまうという失態を犯してしまいました。こういう事態が起きるので、図書館を利用するときには、本を借りすぎないようにしよう……、と自戒。

体調不良中、本を読めなかったわたしですが、今日は「読書によって、人は癒されるのか?」という話をしたいと思います。

「読書にはリラックス効果がある」――インターネットを巡っていると、読書の効果に関するものを説明した記事で、このようなことがよく書かれてあります。裏をとれば、これはあるイギリスの研究からきているものなんですよね。研究に参加した人にいろいろなストレス解消法を試してもらったら、読書がもっともストレス軽減の効果があったのだと。

しかし、最近では「この研究に信ぴょう性はあるの?」と疑問視されています。Googleスカラーという世界の研究論文を探す検索サイトに、引っかからない、つまり、そこ(Googleスカラー)には論文が存在しないからです。

でっちあげ? いや、でも論文自体はあるんですよね。2009年に行った研究で、(名前は忘れてしまったけど)世界的に著名な大学のHPに、引用元として論文名が書かれていました(すみません、名前忘れたからソースを辿れない……

研究として「?」疑問の残るものですが、わたしはこの情報が広まったことに意味があると思います。なぜなら、ここまで広まるということは、みんなが"信じたい情報”だということだから。

話は変わりますが、わたし自身、読書をしていて「ストレス解消になった」と感じることはあまりないです。ひとつには、読書は読むのに頭を使い、読み終えたあとでその本に関することをぐるぐると考えてしまうからです。あともうひとつは、本の内容そのものが難しかったり、退屈なものだったりすると、かえって疲れてしまうことが多いから。

「読書してリラックスする」。こう実感できないのは、なかばわたしの読解力のなさによるものなのかしら……とも考えています。逆に子どもの頃から本に親しんできている人は、読書という行為が自然で、本をめくるたびに、子どもの頃味わった癒しの感覚を思い出す――こんな人もいると思います(個人的な想像ですが

そもそもの話、なぜ「読書のリラックス効果」が気になりだしたのかというと、あるアイドルのVライブをまとめた動画を見たのがきっかけでした。彼(アイドル)は「ひとりでいて鬱になったとき、読書をしたりすると、いつの間にかその感情が消えていきます」と話していて、あっ、本当に読書で癒される人っているんだな、と思ったんですよね。

話をイギリスの研究(?)に戻すと、この情報が広まったのは、直観的に「本を読んでいて癒される」と感じる人が多いからではないだろうか? と仮説を立てています。ウェブ記事として、反応がいい、というのは、心から納得する(共感する)ものだと考えるからです。

いや、でもわたしはあまり……なんですけどね笑

正確に言えば、自分の心から求めていた(のでは、と感じる)本との出会いでは、得られるカタルシスがすごい。とくに相性のいい小説は、いまだにこんなに涙が出るんだ……と感じるくらい、心を揺さぶられます。余談ですが、前の職場で、「小説を読んで泣きました」と話したところ、「えっ、本を読んで泣けるの? すごいね」と驚かれたことがあります。普通の大人はあまり泣かないんでしょうか……。

泣く・泣かないで本の価値はわかるものではないですが(涙を誘う意図があるなー、と感じるニクい小説もある)。

まとめると、"読書で癒される”というものはあるようです。もっと、厳密に言うと、"その人が没頭できるような本では”、というところでしょうか。

愛読書と呼ばれるものがあるのはそのためなのかな、と思ったりします。何かに打ちひしがれたとき、自分の心を支えてくれる本があれば、隣に誰かがいなくとも、少しの慰めにはなる。(読むのがつらい読書もありますが、)本っていいものですよね。

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