シェア
ふじこ
2016年5月24日 17:13
雨が好きだと君は言った湿った地面から立ち昇る匂いが好きだと真夏の太陽みたいに乱暴じゃないから、と君が泣く時はいつも雨だった冷たく肌に張り付くような、雨僕は君に青い傘をあげたすると君は泣くのをやめ少し笑ったのだった雨はいつも君の味方だった悲しい時も、嬉しい時も寄り添うように、降ってくるのだだから僕は空になりたかったそしたら君のために何でもできる気がするのだ渡した青い傘を回