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2023年1月の記事一覧

【詩】「冬の花の名」ほか

【詩】「冬の花の名」ほか

「青い記憶」

街や空や花の色がまた変わってしまったと
穏やかな日でも 戸惑ってしまう
手をすり抜けていく 記憶の糸を
手繰りよせるように 君を思い出しているのに
夜が来るたび 孤独がわたしをさらいそうになるたび
あの歌を口ずさむ
おぼつかない指で弾きながら 君が歌っていた歌を
どのような関係になりたかったのか 今でもわからない
喉を熱くする 強いお酒をあおったように
会えない事実が わたしを狂わ

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