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学生服リユースの「さくらや」創業者 独立は「子どもに向き合うため」

※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります

全国に80を超える店舗を展開する学生服のリユース店「さくらや」。学生服への出費を和らげるアイデアが共感を呼び、各地でパートナー店が急速に広がりました。創業者の馬場加奈子さんは主婦から転身した社会起業家として、メディアで華やかに取り上げられることも珍しくありません。しかしその背景には、3人の子といかに歩むかという葛藤があったと言います。シンデレラストーリーの裏側を追いました。

馬場 加奈子(ばば かなこ)
東京女子体育大学卒業後、損害保険会社、生命保険会社などを経て、2010年に学生服リユースショップ「さくらや」を開業。2013年に法人化し、株式会社サンクラッド設立。2017年、非営利活動法人(NPO)の「あした香る(現:学生服リユース協会)」設立。香川県出身。51歳。

3人の幼子を抱えて

人生は順風だった。学生時代の陸上競技での華々しい実績。地元・香川県での就職・結婚。3人の子宝―。だが、離婚を境に生活は一変した。

新卒で入社した損害保険会社は結婚を機に退職しており、その後は専業主婦。馬場さん自身に収入はなかった。それが突然3人の子どもを一人で育て上げることになった。長女には障がいがあり、末っ子の長男は当時、いわゆる「待機児童」だった。

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