学生服リユースの「さくらや」創業者 独立は「子どもに向き合うため」
※本記事は過去にビズリーチに掲載したもので、掲載当時の内容となります
全国に80を超える店舗を展開する学生服のリユース店「さくらや」。学生服への出費を和らげるアイデアが共感を呼び、各地でパートナー店が急速に広がりました。創業者の馬場加奈子さんは主婦から転身した社会起業家として、メディアで華やかに取り上げられることも珍しくありません。しかしその背景には、3人の子といかに歩むかという葛藤があったと言います。シンデレラストーリーの裏側を追いました。
3人の幼子を抱えて
人生は順風だった。学生時代の陸上競技での華々しい実績。地元・香川県での就職・結婚。3人の子宝―。だが、離婚を境に生活は一変した。
新卒で入社した損害保険会社は結婚を機に退職しており、その後は専業主婦。馬場さん自身に収入はなかった。それが突然3人の子どもを一人で育て上げることになった。長女には障がいがあり、末っ子の長男は当時、いわゆる「待機児童」だった。