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バブル後の倒産、廃業を見ていたからこそ、今、事業承継・M&Aを仕事に!

1965年生まれ前後は、社会人になる年がバブル期に入社になっている人が多い。私もバブル期の入社組である。(半沢直樹風(笑))

異常なバブル期に仕事をして、バブル崩壊後に働き方を変えた。

地方だと都会ほどのバブルの恩恵は無かったように思いますが、大手メーカー系のグループ会社で働いていたので、給与が上がる、物が売れる、イベント(展示会)が頻繁に行われ、イベントの規模も大きく自由。そして、接待も半端なく行われていました。システム会社と販売会社の機能を持つ会社で働いていたので、メーカーの動向と地域の動向の両方を見ることができ、バブル期での市場と地域経を肌で感じて仕事をしていました。
創業も多くあり、融資も得やすい状況でしたので、会社が急に大きくなる姿も見てきました。そして本業以外の分野へ著しく進出して、複数の事業を展開する経営者も多くいました。そういう中で、不思議なサラリーマン時代がスタートしてました。

単純なビジネスモデルも多く生まれ、至るところでサプライチェーンが複数展開されていきました。私がいた会社は販売会社でもありましたから、このサプライチェーンの一角を担い、否、地方サプライチェーンの中核を担い、事業活動を行っていました。

バブルは長続きせず、崩壊すると一転、サラリーマンには、苦渋と選択が訪れ、自分自身の生き方、働き方を考え、市場環境に合わせる能力も必要になりました。
 
また企業、事業者にはもっと大きな試練が訪れ、市場環境への対応と事業転換が求められるようになりました。

バブルの頃を振り返る
山口大学経済学部で講師をしていた時に、バブル期の事を話す機会があって、何度か話しています。
特に消費行動について話しますが、例えば、当時大ヒットした「画王」というテレビがありました。CMも斬新で、プロモーションも素晴らしく、宣伝が始まった瞬間に注文が殺到します。販売会社の展示会要員として特約店のお手伝いに行った際には、展示会用に用意していた「画王」は、あっという間に売り切れ、注文も予約に切り替えましたが、納期がいつになるかわからないと答えるしかない状況でした。皆さん、お金を持っていました。
家電用品、日常必需品、衣食住に関わるモノ、全てが良く売れる。高いものほど、よく売れる時代でした。
なので、給与、ボーナスも多く支給されます。そうすると、また新たな消費に使う。見事なバリューチェーンが完成していました。


廃業によるサプライチェーンへの皺寄せ

コロナ禍でのサプライチェーンの毀損による事業活動の停滞が起きています。都市部で緊急事態宣言が出ているので、再びサプライチェーンの毀損が
起こり始めます。そして、ここ数年で危惧されていることは、後継者がいないために廃業を選択することで起きるサプライチェーンの毀損です。
商品やサービスのサプライチェーンあっての販売力ですから、毀損は相当なダメージになります。

バブルが崩壊したあと、地方にもジワジワと影響が出て、倒産する会社が出てきました。取引先となる販売店、特約店も規模縮小から始まって、倒産する会社を見てきました。サプライチェーンの一角である販売会社も大きな影響を受けました。
倒産となると自分自身(家族)、社員を雇っていれば社員、そして取引先などステークホルダーに影響が出ます。バブル崩壊での倒産という状況を多数目のあたりにしてきたので、トラウマにもなっています。
サプライチェーンの一角が無くなると、モノ、人、お金の流れが止まります。サプライチェーンの毀損を防ぐことが大事です。

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後継者がいないことから起きるサプライチェーンの毀損

サプライチェーンの毀損は地域経済を揺るがす大きな課題になります。
コロナ禍に対するサプライチェーンの毀損の対応は、目の前の事なので早急に対応する必要があります。それと同様に、これからは、事業の後継者がいないことから起きるサプライチェーンの毀損への対応も必要です。これは、じっくり時間をかける(5年~10年はかかる)取り組みで良いと考えいます。
今は2025年問題での後継者対応にまず取り組まないといけません。
2025年には団塊の世代全てが後期高齢者になります。社会環境での対応と健康面での対応、そして事業承継です。団塊の世代が親族内承継を考えれば、子供たちの世代、団塊ジュニア世代への承継が大半です。社内承継であれば、バブル世代が対象になります。この世代に対して早急に事業承継を行い、サプライチェーンの毀損を防がないといけません。

これからバブル世代が次世代の後継者を見つけ育てる。

社会人になった時がバブル期。異様な経済の中で仕事をしてきました。
確かにバブル期は、自由があり、何でもできた時代だったと思います。
バブル世代は、社会人になった5年ぐらいは好景気でしたが、バブルが崩壊してからは、苦難な道が待っていました。私もその一人で、苦難に対応していく活動から起業家の道を選びました。私と同様の人も多いかと思います。 

バブル世代の一番上の年齢として中心となるのが1965年生まれ。
これから10年をかけて事業承継をしていくとすると、親族内承継であれば、中心はミレニアル世代が一番の対象世代。私のように晩婚の人も多いのがこの世代なので、今、話題になっている世代、Z世代も事業承継の対象です。
そして、社内承継であれば、団塊ジュニア世代になります。

バブル世代の事業承継は、目の前にある訳ではありませんが、5年後からの還暦を向かえると現実味が出てくると思います。今時点で、親族内承継、社内承継の対象者がいるのであれば、いいのですが、対象者が無く、第三者承継を考えなければいけないのであれば、今から行動することが重要です。







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