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デジタル化(DX)のための、貴重な人材をどこで見つけるか?

デジタル化(DX)を進めていくには、人材が必要。では、その人材はどこにいるのだろうか?一般的に、デジタル化のプロジェクトを進めていくプロジェクトマネージャーには次の知識・スキルが必要だと言われている。

プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめたPMBOKでは、10の知識エリアを定義しているが、これを3つにカテゴリー分けしてみた。

① 経営者(リーダー)的スキル。プロジェクトの目的、目的、ビジョン、ミッションなどを明確化し、経営課題の解決や経営目標の達成に向けてプロジェクトを構想、企画するスキル。
② 人を動かすスキル。プロジェクトにはマネジメントから現場、管理部門から営業部門、顧客・取引先など、様々な利害関係者が存在する。「業務命令」によらずに、人を行動に導くスキル。
③ システムの製作のスキル。工場の生産管理と同様、品質・コスト・納期(QCD)の管理、プラス、ソフトウェアベンダーなどの外部委託者を管理するスキル。

すべてのスキルを持っている人材が理想だが、そんな人材は現実的には存在しない。では、どのスキルの優先順が高いのか?

デジタル化はシステム製作がからんでくるので、ボリュームから考えると③が一番大きい。でも、100%完璧なシステムを製作することは不可能。その不足分を埋めるのは「人」。最終的なプロジェクトの成否が「人」に左右されるという意味では、より重要なのが①と②のスキルだ。

スキルの外部調達が可能か、という観点から考えてみよう。①、②のスキルは、自社をよく知り、自社の発展のために働き、自社の従業員からの信頼を得ることが不可欠。外部調達はすぐにはできない。

③のスキルは、工場の外部委託に似ている。システム作成の専門家を外部から調達可能。注意すべきは、システム作成を外部委託したときに、品質などを管理するスキルが必要だということ。ITの知識、外注管理の知識は、最低限、学習する必要がある。

結論!デジタル化人材は、人を動かすスキルを持ち、経営的視点を持つリーダーを社内で探す、というのが近道だ。システム製作の知識は外部委託+学習で補う。

そんな人物でデジタル化に時間を割ける人材は社内にはいない?その場合は、ポテンシャル重視で社内の若者に目を向けよう。「立場が人を創る」こともあるし、若ければ学習効果も高い。社内にポテンシャルのある若者もいない?その場合は、デジタル化に関係なく、まずは社内の人材開発に力を注ぎましょう。

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