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DXに向けて飛躍するために、何から始めればよいか?

昨今、よく耳にする、DX(Digital Transformation)。DXとは一言でいうと、「デジタル技術による革命」。「DX推進ガイドライン」によると「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」。すなわち、単なるIT化、デジタル化とはことなり、顧客・社会に対して新しい価値の提供、業務に関しては改善ではなく変革が必要だということだ。例として、AIを利用したコールセンターでの顧客サービス提供など。

DX、いつかはやらねば、とは思うけれど、「新しい価値の提供!」「変革!」と言われても、ハードルが高くて、何をしたらよいのか、という企業も多いに違いない。

では、何をしたらよいのか?まずは、自社のデジタル化のレベルをチェックしてみよう。

第一のチェックポイントは、主な書類は電子化されているか?例えば、稟議書。ハンコは政府の号令のおかげで減ってきているとは思うが、稟議書を印刷して回覧してはいないだろうか?書類を紙で管理している場合は、まず書類の電子化から始めよう。これが第一のステップ、デジタル化の1段階目(digitization)。稟議書はワード、スキャンなどで電子データ化。メール添付などで決済を行う段階。

第二のチェックポイントは、主なプロセスが電子化されているか?稟議書の例でいうと、電子データ化された稟議書が、内容と金額によって自動的に決裁者に決済を求めるシステムになっているかどうか?決済プロセスがシステムによって自動化されているかどうか、だ。プロセスのデジタル化がデジタル化の2段階(Digitalization)。

第三のチェックポイントは、プロセスのデジタル化が全社規模となっているかどうか?例えば、顧客データが電子化されているとしても、それが営業、経理、コールセンターなどで統合されているか、ということだ。それぞれの業務プロセスが部署を超えて統合されているかどうか、全社(全体)最適なプロセスになっているかどうか。

これら業務のデジタル化は、DXへ飛躍するための土台となる。世間にとりのこされずに自社の競争力を維持するには、現在のデジタル化レベルをチェックして、ステップアップしていこう。業務のデジタル化を行うと同時に、将来に向けて、社内のデジタル化(DX)人材を育成していくことも不可欠。また、社内にデジタル化への抵抗感があるようであれば、その意識改革も少しずつ同時に行っていこう。まずは、書類の電子化だ!

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