#3ビジョンを描く
「誰かの夢を応援すると、自分の夢が前進する」
一歩踏み出すゲストと共に広報PRを探求していく番組です。
こんにちは。寺田望です。
あっという間に3回目となりました。
前回の番組では、広報PRしていきたいけど「大量にこの商品を売りたい」「全ての人に知ってもらいたい」というわけではないし、現状で広報PRやテクニック的なことは知っていても、「なんかむなしい」という江角さんのお悩みをキャッチしたのですが、それはすごく大事なことだと思います。
広報の光の当たり方には、諸刃の剣のようなとこもありますが、息長くビジネスをやるときは、要所要所に光が入ってもらいたい。
老舗の企業さんや個人のクライアントさんとお会いするときに、現状ではなく、数年先、数カ月先、何日後になるか、それはそれぞれなのですが、
「どんなゴールを描きたいですか」「どんな姿であったらいいと思いますか」など見えるビジョンを聞くことがあります。
江角さんはそのあたり、描けているものがありますか?
1.私たちが目指すところ
江角さん:
私たちが会社やお客さんに対して届けていきたいサービスが、
「本当の豊かさや幸せに気づくきっかけ」です。
コーヒーに例えるとしたら、どちらかというとスターバックスやブルーボトルのような人気ブランドの頂点を目指していくというピラミッド構造を駆け上がっていくようなブランドストーリーを作っていくというよりは、
丸い世界のイメージです。
どんなものがあってもいいし、どんな人にも受け入れられる。それぞれの心にじんわり浸透していって、最終的には皆さんが
「幸せな暮らしってなんだっけ?」「どういう暮らしをしていくのが自分にとって豊かなのだろう?」といったことに気づいて考えるきっかけになってほしいと思うからこそ、
本当に私たちのことを応援してくれて、一緒に創っていきたいと思ってくれるフォロワーさんたちと出会っていきたい。
そういう方々が少しずつ増えて、徐々にその輪が広がって、幸せな人たちが溢れていく。
そんな「もっと素敵な世の中になっていく」ことが、ゴールとして描いているところです。
2.”幸せな間”とは
寺田:
その絵を描いてみたら、きっとみんなで円卓を囲みながらコーヒーを飲んで談笑しているイメージでしょうか。しかも国籍や性別、いろいろなボーダーを超えて豊かで。
パッとそんなビジョンが浮かんできました。
そういうのをすごく大事にしている方って応援したいな、と思います。
今はいろいろなサービスや商品など、情報含めて世の中に有り余るほどあって、かえってそれに疲れてきちゃっているというか、目にも耳にも入ってきてノイジーな世の中。
江角さんがクラウドファンディングや「Voicy」で伝えていた、
「間の大事さ」。
そういえば”間”をとれていないな、と。自分になぞらえながら。
そこ、大事ですよね。
江角さん:
私自身も、つい最近まで”間”を詰めていくことが重要だと思っていました。
特に私たちのように、母親という役割もあると、
「このスキマ時間で、いかに効率的にたくさんのマルチタスクを捌くか」と、間を詰めにいってしまう。
「あえてそこで間を取る」
という、この逆説的なのものが本当に必要なんじゃないか。そこに自分自身が気づいたからこそ、発信していきたいな、と思っています。
3.自分のスタイルに適した広報のやり方
寺田:
やはり人生は長生きしたいですよね。でも、生き急いじゃう。そこは、私たち大いに共感しちゃいますね。
一生懸命生きている方って、本当にたくさんいる。そんな方に、ご褒美的なホッとする時間を提供する。フっと1杯飲みながら周りを見渡してみると、四季折々の幸せが目の前にあることに気づかせてもらえる。
そんなビジネスをされていかれる方なので、
「○○にどうしたら載るか」「○○に振り向いてもらいたい!」といったテクニック的なところももちろん大事。量をこなしていくことももちろん大事。心に留まるラブレター「プレスリリース」を出すことも大事ですが、
それ以上に突き詰めていくものも必要になってきますね。
江角さん:
そうなんです。
「そこのギャップに結構苦しんでいたんだな」というのを、寺田さんと話していくなかで、
「そうか、そこが違和感だったからワクワクしなかったんだ」ということに、気づきました。
寺田:
人によって捉え方もいろいろだと思うので、これが全て正解というわけではないですが、広報って、もっとワクワクして楽しいもの。
仕事に一生懸命向き合っている記者さん、ディレクターさん、昼夜問わず情熱を傾ける方々をみていると、「本当に賭けるべきものがある仕事なんだな」と感じたりもするので、
光と影の功罪もありつつも、自分との適した広報の向かい方をしたらその人のビジネスが飛躍するきっかけになると思う。
だからこそ、小さな個人や想いや志が高くても、規模が小さくて人・モノ・お金でなかなか大手企業のようにはいかない人ほど、広報をうまく活用してほしい。
この番組で、そういう方を応援できたらいいですね。
江角さん:
まさに、広報のやり方こそ唯一の正解がない。
本当にたくさんのやり方があるのですが、資本主義の中では「売上を何倍にもしていくこと」や、「息を膨らませていくこと」が会社の使命でもあるので、どうしてもそちら側に寄ってしまう。
そういう手段やノウハウが多いから、そちらに引っ張られてしまうのですが、
「自分自身がどういう活動をしていきたいか」「何を届けていきたいのか」「それを見てくれるようなユーザーさんや仲間になってくれる人やフォロワーになってくれる人たちはどういう人なのか」と想像を膨らませていくと、それにとらわれる必要はないな、と。
自分自身との対話の中で広報の手段を選んでいくというステップが、私の中で少し欠けていた部分だったので、ここを繋いでもらいながら、また私らしくやっていく。
矢印の向きが外ではなくて、内にむいたことがいいきっかけだったな、と改めて思いました。
寺田:
分析力さすがですね。
嬉しいです。そういう風に広報を語れるって。結構マニアックですけど、実践的だと思います。
今後の回でもいろいろなお話を伺って、江角さんが目標とするビジョンに向けて一歩一歩、山あり谷ありの道を歩んでいく様子をリスナーさんとともに応援して、気づいたらフォロワーになっているという、不思議な番組にしていけたらいいなと思っています。
◆次回も、まだまだ江角さんのことを知りたいということで、起業に至った経緯、それまでどんなことを考えていらしたのか、契機になったという”出産”前後のお話、サービスのことも詳しく伺いたいとおもいますので引き続きよろしくお願いします。