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#2広報の壁にぶつかってしまった?!

「誰かの夢を応援すると、自分の夢が前進する」

一歩踏み出すゲストと共に広報PRを探求していく番組です。


こんにちは。寺田望です。

それでは、次の回に入っていきます。

第1回の番組でお話ししましたが、私たちの出会いは、音声メディア「Voicy」の人気番組、小田木朝子さんの「今日のワタシに効く両立サプリ」でした。

江角さんと実際に連絡を取り合いお話を伺うと、

手続き関係や事業構築など、起業家さんが踏むステップをトントンと順調に進めているように感じたのですが、

「広報の壁にぶつかってしまって」とおっしゃったのが意外でした。

私は日々の仕事上、記者さんとの出会いやメディア露出などにわりと慣れてきてしまっているのもあったので、「そのあたり、やはりつまづくんだー」という気づきがありました。

会社の立ち上げから、どんな方に応援してもらってどのようにやってきて、広報に関してはどんな疑問があるのか教えてもらえますか?

1.0から1の広報

江角さん:

創業したときは、起業した先輩方に登記などの法的手順も含めどのようにしたらいいか聞いて回って、今はクラウドサービスを使うと簡単に自分でもできるということを知り、すごくハードルが低くなったので、「とりあえずやってみよう」という気持ちで意外と簡単に会社ができました。

その前後で、会社を作るだけではなく、事業開発も相当長い時間かけてやっていまして、そこは本当にトライアンドエラーでした。

コーヒービジネスに特化するだけではなく、提供していきたい価値である   「忙しい人たちが少しでも心に間を感じて安らげるような、本当に幸せで豊かな人生を過ごしていくためのサービス」ってなんだろう、というところを1~2年かけて開発してきました。

お客さんと話してフィードバックをいただいて、仮説検証を繰り返して。

壁にぶつかりながらも「こんな感じかな?」と進めてきたのですが、いざサービスといえるようなものができて、「クラウドファンディングやってみよう!」「さあ、どういう風に認知を広げる?」となったときに、壁に当たりました。

私の周りのネットワークは、グロービズの仲間や経営を学んでいた仲間も、大企業出身の方が多くて、大きくなったものをより多くの人に届けるというフェーズの広報が多かったので、

「全くこれまでにないサービスをどうやって分かりやすく伝えていくの?」「どういうふうにファンを作っていくの?」という”0から1の広報”を模索していました。

SNSを使ってみたり、noteで発信してみたり。プレスリリースも書きました。いろいろやっていたのですがけっこう心が折れまして、

なんかこう、ワクワクしない。

本当は自分たちの活動を楽しみながら「こんなに面白いんだよ!」ということをどんどん発信していきたい。

そう思うのですが、どうしても「こうしたほうがいい」「せねばならぬ」が強くて、「型にはめなきゃ」「こうすれば人に刺さる」ということに踊らされていくなかで、心がしんどくなってきたタイミングで声をかけていただきました。

それで、「ちょうど悩んでいたんです」という話になりました。

2.いい記者さんと出会うこと

良いタイミングでしたね。

こちらも発信していくのに「この方の成長と共に、番組も花開いていったらいいな」と。

さらに「この方に最初につく記者さんが、一緒にビジネスを伴走して成長するのを楽しんでくれる方だといいな」という想いがありまして。

実際に私の時は、最初に”ご祝儀”のようなとても素敵な記事を書いてくださり、ずっと長い視点で見守ってくれて定点観測してくれる、そんな記者さんとの出会いがあったからこそ、ここまできました。その人に顔向けできないようなことはできないな、といつも思っています。

クライアントさんになるべくいい記者さんといい出会い方をして、その後もずっとご縁が続いて欲しいなという気持ちがあり、江角さんの広報も何かサポートできたら、と。

江角さんは、Clubhouseでトークしていたり、Clubhouse内でのRoomも立ち上げていたり、noteでも書き留めていらっしゃる。早々にプレスリリースも書いていて。

「結構順風満帆じゃない?」「そのあたりのことはササっとできている方だな」と感じました。

記事やネット上のいろいろなヒント、広報の3ヶ条、取材で取り上げられるためのステップなど、広報に関することをいろいろ見聞きされていると思いますが、その辺がピンとこなかった、ワクワクしなかったというのはどうしてだったのでしょうか?

3.ワクワクする広報って?

江角さん:

本質的に自分の中のものが整っていない状態で、「こうすべき」というテクニックの情報にたくさん触れてしまったことや、化粧を綺麗にして、見栄えを良くしてお客さんを引き付けているように、「人に刺さるためのテクニック論」に走っているようにみえてしまったことと、

私たちの中で伝えたいメッセージがブラッシュアップしきれていなくて、「何を優先的に伝えていくべきか?」という順位付けができていなかった。

そういうことが重なって少し疲弊してしまいました。

私たちはどちらかというと、まだ模索して作っている途中のものを届けることも含めて、その段階で「面白いことをやっているな」と興味を持ってもらって、「自分もやってみたい!」と思ってもらえるのがいいな、といろいろな形で発信している段階。

目に見えるもの、触れるものが0から1というよりは、10から100のフェーズが多かった。ありのままではなく、着飾ってお化粧しちゃうような、素で勝負できていない感覚が、むなしく違和感がありました。

4.広報を活用するタイミング

やはり創業期って、何もかもがそろっている大手企業や歴史的背景もある老舗などと違って、

「ないものが多い」「何が分からないのか分からない」「自分が何者なのか分からない」といったまだ土台がぐらぐらしている段階でも、自分がせずにはいられない情熱や怒り、いろいろなものの後押しを受けてまず立ち上がってみたという段階だと思います。

創業期の広報は、そこの可能性に賭けてもらうとか、未来に投資してもらうみたいな部分がすごく多いと思います。

そういう意味では、早々に祭り上げられる感じで著名なメディアに出ることも、運命だしチャンスですが、それが故にサイズの合わないヒールを履いて苦しい思いをしながら始めなくてはいけないのも大変なことだと感じます。

でもずっと誰にも知られずに興味を持たれずひっそりと3年以内に終わっていくというビジネスや創業が多いのも事実なので、そこは残ってほしいし、確かに継続して長く可能性を広げていって欲しい。そのために、広報をうまく活用していただきたいです。

◆次回、#3トークの中で江角さんの思考がどんどん磨かれていきます!


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