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ESG(環境・社会・企業統治)とM&Aの関係

「ESG」という単語を頻繁に聞くようになりましたね。ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。

特に、この3つの視点から企業を分析して投資する「ESG投資」が注目されています。実際に投資会社がESGに重点的に投資したり、ESGに反する事業への投資を取りやめたりしています。

この流れは事業会社のM&Aにも現れています。今回の記事では、Environmentに着目して、世界中のM&Aの動きを具体的にみていきましょう。


ESGノウハウ取り込みのための買収

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ESGの動きが待ったなしのため、事業会社にも悠長な時間はありません。ESGの技術や情報を取り込むための買収が増えています。

具体例

・ノルウェーの太陽光発電会社スカテックが、同国の水力発電企業SNパワーを買収すると発表

・イギリスのオイル&ガス企業BPが、11億ドルを投じて北欧石油大手エクイノールから米東海岸の洋上風力発電の権益50%を取得

・フランス国際石油資本のトタルが、インドの太陽光発電の事業資産買収を発表


脱炭素への事業売却

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逆に、ESGに反する既存事業を切り離す動きも活発になっています。

具体例

・日本のコマツが、イギリスの採掘コンベヤー事業売却

・日系商社が、石炭発電などの権益を売却


おわりに

ESG(特にエネルギー)のような、急速に変化している業界では、M&Aが活発になっていきます。今後もニュースを要チェックですね。

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