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中国上海STAR市場特集! 今後人気の期待が高まる中国のNASDAQ(STAR市場)に上場している注目企業をお届け!

1. TZTEK Technology(コード:688003 SH)

設立年:2005年
上場日:2019年7月
時価総額:約52億ドル
株価:27.25RMB(07/26/20)

Suzhou TZTEK Technology Co., Ltd(蘇州東鉄科技有限公司)は計測機器を製造している。主な製品は、精密測定器、インテリジェント検査装置、インテリジェント製造システム、無人物流車などの産業用視覚装置であり、測定・欠陥検出、自動生産・組立、インテリジェント倉庫・物流などの産業分野の複数の主要分野をカバーする。今年、6月に半導体およびマイクロエレクトロニクス産業向けの光学測定・検査ソリューションを製造・販売を手掛けるドイツの企業、MueTecを20.5百万ドルで買収し、半導体市場に参入

主要製品

精密測定器
工業用部品の高精度寸法検出のための専門機器として、工業検査分野におけるマシンビジョン技術の実用化を目的とした製品で、製造業をはじめとする様々な分野で広く利用。
インテリジェント試験機
産業用組立ラインでのオンライン検出が必要な状況にマシンビジョン技術を適用することで、産業用部品や製品のリアルタイム、オンライン測定、欠陥検出を可能にする。
インテリジェントマニュファクチャリングシステム
マシンビジョンなどの先端技術を応用して、ロボットガイダンス、自動識別、オンライン検出、データトレーサビリティなどのインテリジェントな機能を実現する、産業用組立・生産用の一連の完成された装置とソリューション。
無人物流車
屋外や屋内に適用される無人車両の一種であり、企業と末端消費者の双方に商品の無人輸送や電子商取引の注文流通などのサービスを提供。

実績

TZTEKは国内外に数百人の研究開発エリートを集め、マシンビジョンアルゴリズム、産業用データプラットフォーム、先進的なビジョンセンサー、精密駆動制御技術などの科学技術フロンティアの研究開発に継続的に投資して、技術インフラを構築し、強化している。独立した知的財産権を持ち、100件以上の特許を申請しており、そのうち60件以上が認可され、5つの国家および業界標準と規範が策定されている。また、「国家ハイテク企業」、「国家トーチプラン」、「江蘇省科学技術進歩賞」など多くの栄誉を獲得。また、国家計量研究所と共同で「画像測定技術のモノグラフ-画像測定器の基礎技術」を編纂し、業界の重要な技術ガイドにもなっている。

2013年には、TZTEKが主導するプロジェクト「複合高精度座標測定器の開発と応用」が「国家基幹科学機器開発特別プロジェクト」に採択。

財務 (CNY in million)


2. Raytron Technology (コード:688002 SH)

設立年:2009年
上場日:2019年7月
時価総額:約44億ドル
株価:69.99RMB(07/27/20)

Yantai Rayton Micronano Technology Co.、Ltd(烟台睿创微纳技术股份有限公司)は非冷却赤外線イメージングとMEMSセンサー技術の研究開発に従事しているハイテク企業だ。主な製品赤外線熱画像技術を応用した機器、またそれを応用したシステム、特定用途向け集積回路(ASIC)微小電気機械システム(MEMS)の設計サービス。さらにIOT(モノのインターネット)技術開発にも力を入れており、同社の赤外線熱画像技術にさらなる飛躍が期待されている。

同社は赤外線フォーカルプレーンアレイ検出器、赤外線イメージングモジュール、MEMSセンサーの独立した知的財産権を有し、発明特許、実用新案特許、エクステリアデザイン特許、また集積回路のレイアウト設計権などの著作権を含む60以上の知的財産権を取得している。

同社の赤外線技術はスマートフォンに搭載できるもの(1枚目)や、車や監視カメラに搭載しナイトビジョンとして安全性の向上や防犯に応用できるもの(2,3枚目)、さらに医療や救急の際にも熱画像から疾患箇所を探し当てたり、過酷な条件(濃い煙、火、暗闇、人が届かない場所)での人命救助にも応用が可能である。(4枚目)

財務 (CNY in million)



3. Ronbay Technology (コード:688005 SH)

設立年:2014年
上場日:2019年7月
時価総額:約130億ドル
株価:27.88RMB (7/28/20)

Ronbay Technology(寧波容百新能源科技股份有限公司、ロンベイテクノロジー)は2014年に中韓の企業が合併して誕生した新エネルギーテクノロジー企業だ。主な事業としてはリチウム電池のカソード(正極)の電池材料や前駆体の研究開発、またそれらの製品の提供をしている。           同社の主な製品には、NCM523、NCM622、NCM811、およびNCAシリーズのカソード材料とその前駆体がある。

前駆体:リチウムイオン電池の充電と放電は、リチウムイオンが正極と負極の間を移動することで行われるが、その時リチウムイオンを出し入れするのが正極活物質で、その性能を決めるのに重要な役目を担っているのが前駆体である。

今やリチウム電池はスマートフォンやラップトップ、ドローンなど様々な用途で使われており、その需要は高まるばかりだ。

また、今年2月に同社は電気自動車でおなじみのTeslaと製品供給に関する合意を行っており、公表後5日で株価が70%増加した。

財務 (CNY in million)


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