勘違いされがちな読書のROIの考え方と、リターンを高めるための読み方
「1冊の本からできるだけ多くを得よう」とするべきか?
「1時間の読書からできるだけ多くを得よう」とするべきか?
=>後者がおすすめ、という話。
本を読むことが好きだ。できるだけたくさんの本を読んで、体験を楽しんだり、学びを得たい。
しかしすべての本を無限に読めるわけではない。読書の投資対効果としてROI※を考えることも大切だ。
読書のROIはどう考えるべきか?
リターンは体験や知識として、分母のInvestmentは何か、その意識から起こる読み方の変化について書いていく。
読書に費やしているのはお金以上に時間である
よく、読書に関して「1冊1,000円~2,000円程度で貴重な知識を得られてコスパ最高!」という話を目や耳にする。ここは完全同意だ。
しかし、ここで読書のROIの分母(投資)としてお金を中心に考えることには反対だ。
読書ではもっと貴重なリソースを費やしている。それは時間だ。
時間は人生の最も貴重なリソースで、有限だ。
本の内容次第だが、読書には時間がかかる。貴重な人生の時間を費やして読書をしている。
その人の労働価値にもよるが、本を読むのにかかる時間は、その本の代金を稼ぐために必要な時間よりも多いケースが大半だろう。
読書には時間を投資している。
読書に費やした時間に対して、できるだけ多くの効果を得ることが本を読む際には大切だ。
買った本でも役に立たなければ読むのをやめるべき
時間を意識することで、本の読み方も変わる。
既に買ってしまった本があるとする。
まえがきと目次は良かったので購入したが、読んでいくと期待はずれだった。さて、どうする?
もし、既にお金を払ったのだからできるだけ回収しようとすると、惰性で読み続けてしまうかもしれない。すると、貴重なリソースである時間が費やされてしまう。
密度の薄い読書をすることで、時間が使われ、ROIが悪化する。勿体ない。
「買ったら期待はずれだった本」はどうするか?
すぐに読むのをやめるべきだ。
時間を意識することで、読み方にメリハリが付く
同じ理屈で、読書の時間帯効果を意識すると、読み方にメリハリもつく。
得られるものが大きい箇所はじっくり読む、何度読んでも学びの深い本は何度も読む。
一方で、薄い箇所はさっと流し読みする。読み飛ばしがあっても構わない。
「1冊の本からできるだけ多くを得よう」とするとできるだけ丁寧に本を読むことになる。
しかし
「1時間の読書からできるだけ多くを得よう」とすると密度の高い読書をするようになるしメリハリが付く。
重要な箇所はメモを取ったり、考えたり、向き合いながら読めばいい。
今必要ではない箇所や、重要ではない箇所はさっと流せばいい。
メリハリをつけて読書をすることで、貴重な人生の時間を有意義に使い、より充実させることができる。
読書の際は、投資時間対効果を重視することがお勧めだ。
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