企画系フリーランスの報酬相場はいくらくらいか調べてみた
エンジニアと違い、企画職系のフリーランスの市場はまだあまり出来上がっていない。
エンジニアは業務委託・フリーランスで働く人が多い。
スキルレベルに見合った標準的な報酬水準が企業にも、受託者にも共有されている。
企画職は、まだあまり相場形成されていない。
人数が少なく、また業務も多岐にわたる点が理由ではないか。
一方で、業務委託としてフリーランスで働く場合、また働く人を受けいれる場合に相場観がないとお互いに困る。
そこで、企画職フリーランスが多く集まり、報酬情報も一定わかる「フリーランス名鑑」を参考に報酬相場を調べてみた。
※フリーランス名鑑は、企画系の事業支援に強いStockSun株式会社が運営しているメディア
※フリーランス名鑑には力のある人が多い印象で、世の中の平均的な水準よりも高い価格になっている可能性がある
対応業務:企画系で最も高報酬なのは「新規事業立ち上げ」
フリーランス名鑑のサイト掲載情報を参考にしながら、主に企画系業務と思われる職種の方を調査して集計した。(以下同様)
フリーランス名鑑では以下の希望時給単価がある。
計算にはレンジの真ん中の数字を利用した。
「希望である」点と「レンジの真ん中を取っている」点を踏まえると、実態と多少の差分はあるかもしれないが、参考にして良い数字だろう。
1,000円~3,000円→2,000円
3,000円~5,000円→4,000円
5,000円~10,000円→7,500円
10,000円~30,000円→20,000円
30,000円~→30,000円
まず、対応業務別の希望時給を見ていこう。
最も効果単価な業務は新規事業立ち上げ、ついでYouTubeの運営や立ち上げとなる。
この2つは推定平均単価が10,000円の大台を超える高報酬業務となっている。
事業の立ち上げはできる人が限られる。YouTubeもできる人が少なく、一方で企業側のノウハウ不足とチャンネル立ち上げニーズは強い。
需給バランスで価格が高騰しているのかもしれない。
リスティング、LP制作、動画制作・編集、HP制作、SEOあたりはほぼ横並び。このあたりのWEBマーケティング関連業務も平均で、8,000円以上の高単価となっている。
記事作成や事務などはやや単価が低くなるようだ。
職種:上流の職種ほど高単価な傾向に
フリーランス名鑑では「職種」という欄が設けられ、2つまで職種が設定できる。
各職種を設定している人の平均希望時給は上記の通りだ。
コンサルタント職(コンサルタント、ITコンサルタント、経営・戦略コンサルタント)が時給14,000円前後とずば抜けて高い。
正社員でも高収入の職種だが、フリーランスとしても単価が高いようだ。
次いで高いのはマーケティングプランナーとプロジェクトマネージャー。
こちらは平均時給10,000円程度となっている。
戦略立案や、プロジェクト推進などの上流工程を担当できる職種ほど高時給という結果になった。
広告系の仕事は8,000円前後、Webディレクターになると、7,000円を切る金額となっており、やや差分がある。
ライター系は時給5,000円程度とここでも相対的に安くなっている。
スキル:戦略が高く、SEOとリスティングはほぼ同様の水準
保有スキル別に見ても、戦略設計系のスキルは高い単価に繋がっていて、戦略設計で10,000円以上、WEB戦略設計という記載でも9,000円以上となっている。
広告では、リスティング広告の方が、ディスプレイやSNS広告スキルよりも高い傾向にある。
成果に直結しやすい
運用額が大きくなりやすい
取り組む会社が多いので需要が多い
などが相対的に高くなる原因かもしれない。
相場を知りながら、自分の市場価値を磨き単価を高める
限られた情報からではあるが、市場の企画職系フリーランスの時給を推定した。以下のような活用ができるはずだ。
自分の希望時給を決める際に相場を参考にする
どういう職種・スキル・業務が稼げるのかを知り、今後の成長の参考にする
もちろん実際の報酬は、自分がその仕事でどの程度の価値を発揮できるかによるし、複合的に決まるものだ。
ただ、その中でも市場感を掴みながら「今の相場はいくらくらいか」「どうしたらもっと市場価値を高められるか」を意識することで、未来の高単価に繋がる。
副業で収入が増えると人生が変わる。
年収をあと100万円増やすだけでも多くの人に取っては変化になるだろう。
自分は器用貧乏だ、という自覚がある総合職の方、企画職の方には特に副業がお勧めだ。
興味はあるが、迷いもある、という状況なら上の3つの記事から最も気になったものを読んでいただきたい。
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